禁酒を始めると頭痛が起こる原因と治療方法

禁酒を始めると頭痛が起こる原因と治療方法

 

あなたは禁酒をしたときに、頭痛を感じたことはありませんか?

実は、多くの方が禁酒をした後に、頭痛を経験したことがあるのです。

そこで、この記事では、

  • なぜ禁酒を行うと頭痛になるのか
  • どんな症状が出るのか
  • 気になる治療方法は?

などに触れて、解説していきたいと思います。ぜひ、この記事を参考にし、禁酒と向き合っていただければと思います。 

1.禁酒になると頭痛になる?

みなさん人それぞれ、禁酒をするきっかけがあったと思います。それをきっかけに堅い決心をしたにも関わらず、禁酒を阻止しようとする症状が出てきます。

その一つが頭痛です。私もそうだったのですか、禁酒を行うと頭痛に悩まされる人が以外と多い傾向にあります。

下記は、実際に頭痛に悩まされた経験がある方のブログを引用させていただきました。

 

結局、ノンアルコールビールと炭酸水と美味しい食事で大満足したのだが、途中、禁断症状なのか半端じゃない偏頭痛に襲われた。それは頭抱えるぐらい痛かった。
鎮痛剤をもらって少し落ち着いたが、家に帰り着くと今度は全身痒くなりかくとミミズ腫れになってしまった。

引用元:禁酒7日目:偏頭痛と蕁麻疹が最悪の状況に

 

めったにない頭痛が続いていて、風邪のせいだと思っていたのですが、禁酒の際によく出る症状のようです。これも1週間程度で自然とおさまりました。

引用元:禁酒のうれしい効果☆15日経過

 

まず、禁酒を行うと頭痛が起きる可能性があるということを押さえておきましょう。では、なぜ頭痛が起きるのか詳しく見ていきます。

 

2.禁酒が頭痛を引き起こす原因

ずばり、頭痛が起きるのは、アルコール離脱症状が原因です。

アルコール離脱症状は、大量飲酒者が酒をやめた時に起きる症状で、自律神経系の急激な過度の活動によって引き起こされます。

アルコールを過剰に飲むと、中枢神経系(CNS)は体内のアルコールが常に存在するように自己調整します。CNSは、過度な活動状態で行動することによって、脳機能および神経細胞間のコミュニケーションの両方に対するアルコールの抑うつ効果を防ごうとします。そして、アルコールを飲むのを止め、血中アルコール濃度が突然低下すると、脳は過活動亢進状態、または興奮状態になってしまい、離脱症状を引き起こしてしまうのです。

この症状の一つが頭痛なのです。

 

3.アルコール離脱症状とは?

アルコール離脱症状は、たいてい飲酒後5〜10時間以内に起こることが多いですが、数日後に起こることもあります。

これは、飲酒期間や年齢や体質によって人異なります。

早ければ1日2日でアルコール離脱症状がなくなる人もいれば、数ヶ月続く人もいます。

 

4.アルコール離脱症状の診断方法

激しい頭痛に耐えるのは、非常に辛いですよね。そんな時は、無理をせずに専門医に行きましょう。「アルコール依存症治療ナビ.jp」を見れば、全国で治療してくれる病院を探すことが出来ます。

専門医に行くと、医師は病歴を確認し、症状について質問し、身体検査を行ってくれます。身体検査は主に次の通りです。

  • 手のふるえ
  • 発汗
  • 不規則な心拍数
  • 吐き気
  • 不眠
  • 頭痛

これらは、アルコール離脱症状の一つの兆候です。

また、これ以外にも「Clinical Institute Withdrawal Assessment of Alcohol(CIWA-Ar)」という離脱症状を測る指標があります。

この指標は、以下の10の症状です。

  • 吐き気・嘔吐
  • 震え
  • 発汗異常
  • 不安
  • 動揺
  • 触覚障害
  • 聴覚障害
  • 視覚障害
  • 頭痛
  • 意識混濁

この中にも頭痛が入っています。ちなみに、「CIWA-Ar for Alcohol Withdrawal」のページで現在の自分の症状を数値で客観値出来るサイトがあります。このサイトでスコアが8以下であれば、アルコール離脱症状のために薬を必要としません。

心配な方は、ぜひ、試してみてください。

 

5.アルコール離脱症状の治療法

アルコール離脱症状の治療法としては、症状が重い場合は入院するケースが多いです。入院期間は病院によっても異なりますが、2~3ヶ月となっていて、アルコールに依存しないためにプログラムを組まれている場合がほとんどです。

しかし、今の自分の症状が軽く、自分の意思や家族及び友人の力を借りて改善が見られる場合には、入院は不要です。

その場合は、治療薬としては下記のようなものが使われます。

  • ロラゼパム:抗不安薬
  • クロナゼパム:抗てんかん薬
  • アルプラゾラム:短期間作用型抗不安薬及び筋弛緩薬
  • ジアゼパム:抗不安薬・抗けいれん薬・催眠鎮静薬

このような薬を治療されるということを頭の片隅に入れておきましょう。

 

まとめ

いかがでしたか?

絶対に頭痛がするからといって、それを抑えるためにお酒を飲んではいけません。

症状が軽い場合は、家族や友人に相談し、ひどい場合には専門医に相談することをおすすめします。今が辛い時ですが、この困難を乗り越え、禁酒を達成しましょう!

 

参考サイト:What happens to the body after you stop drinking alcohol?

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