キャンプで「飲まない」って、実はめちゃくちゃ快適だった
正直に言うと、自分はビール半缶で顔が真っ赤になるタイプだ。ALDH2という酵素の働きが弱いアジア人体質で、アルコールとは最初から縁が薄い。だからキャンプでも「とりあえずビール」の輪から外れて、ずっとノンアルを飲んでいる。
でも最近、それが「制限」じゃなくて「選択」だなってマジで感じるようになった。テントを張って、薪を割って、焚き火に火をつける。その一連の動作が終わってから飲む一杯は、何を選んでも最高にうまい。しかもノンアルなら、夜中にトイレで起きることもなく、翌朝の撤収作業もスッキリこなせる。ソロキャンプというシチュエーションが、ノンアルの魅力を何十倍にも引き上げてくれることに気がついてしまった。
焚き火に合わせたいノンアルの「香り」と「温度」
スモーキー系・ビターなノンアルスピリッツ
焚き火の前で飲むなら、香りで世界観を統一したい。自分が最近ハマっているのは、スモーキーなフレーバーを持つノンアルスピリッツだ。ウイスキーやメスカルをベースに再現されたタイプのもので、炭や木の香りをしっかり感じられる。焚き火の煙と混ざり合うような感覚がぶっちゃけたまらない。
飲み方はシンプルにロックか、炭酸水でわったハイボールスタイルがおすすめ。氷をシェラカップに入れて、チビチビやる。アウトドアのゆったりした時間軸と、ちゃんとかみ合う飲み方だと思う。
冷やして飲むクラフトノンアルビール
スモーキーが苦手な人には、クラフト系ノンアルビールが鉄板の選択肢だ。ここ数年でIPAスタイルやヘイジー系など、フレーバーの幅が一気に広がった。ホップの苦みや柑橘系の香りがしっかり立っているタイプは、焚き火のそばで飲んでもぼやけない味わいがある。
クーラーボックスでキンキンに冷やしておいて、焚き火に火がついた瞬間に開ける。この儀式感が好きだ。缶のまま飲んでもいいし、金属製のカップに移すと保冷効果が続いて最後まで冷たく楽しめる。
「持ち運び」で選ぶノンアルの賢い組み合わせ
缶・瓶・パウチ素材を使い分ける
ソロキャンプの荷物は軽くしたい。ガラス瓶は割れリスクがあるし、重い。自分がよくやるのは、缶タイプのノンアルビールとパウチ入りの濃縮ハーブシロップを組み合わせる方法だ。現地でシロップを炭酸水で割るだけで、即席モクテルが完成する。ボトルを丸ごと持っていくより荷物がずっとコンパクトになる。
パウチ系のフルーツ系ドリンクも最近の品揃えが充実していて、マンゴーやパッションフルーツ系のものをキャンプ飯の食後デザートがわりに飲むと、じんわり満足感がある。
「水分補給」の役割も兼ねた選び方
夏のキャンプは想像以上に汗をかく。アルコール飲料は利尿作用でかえって水分が失われる側面があるが、ノンアルなら水分補給に近い感覚でがぶがぶ飲める。ミネラルたっぷりのスパークリングウォーターにシトラス系のスライスを浮かべるだけでも、十分にリラックスできる一杯になる。電解質入りのスポーツ系ノンアル飲料を一本忍ばせておくのもアリで、夜中の喉の渇きにも対応できる。
キャンプ飯に合わせるノンアルペアリング3選
食事とのペアリングは、ノンアルの楽しみ方で一番工夫しがいがある部分だと思う。自分が実際に試してよかった組み合わせを3つ紹介する。
- スパイシーなキャンプカレー × ジンジャー系ノンアルビール:スパイスの辛みをショウガの刺激がうまく引き取ってくれる。食後に口の中がスッキリする感覚がある。
- 焼きマシュマロ × ノンアルシードル:甘いものには甘酸っぱいりんごの泡が合う。デザートタイムに焚き火を囲みながら飲むシードルは、子どもっぽいようで大人の時間にもなじむ。
- 塩焼きの魚や肉 × ノンアルIPAスタイル:苦みのあるホップ系は、塩気のある食材をシャープにまとめてくれる。白ワイン的なポジションで使いやすい。
「飲まない夜」がキャンプを格上げする理由
夜の焚き火タイムが終わって、就寝前に星空を見上げたとき、頭がクリアなまま空を眺められる。これがノンアルキャンプの一番の醍醐味だと自分は思っている。お酒を飲んでいれば眠くなって早く寝ちゃうところを、ノンアルなら焚き火が落ち着くまでずっと起きていられる。
翌朝も、早起きして朝靄の中でコーヒーを飲む時間が普通に取れる。二日酔いを気にしなくていいから、行動の幅が広がる。山の天気は変わりやすいので、早朝に撤収が必要になることもある。そんなとき、頭がスッキリしているのは純粋に助かる。
ぶっちゃけ自分は最初から飲まない体質なので、「アルコールをやめた」という感覚はまったくない。でもソロキャンプを通じて、ノンアルという選択の「積極的な気持ちよさ」を実感できるようになった。飲まないのが制限じゃなくて、自分なりの楽しみ方として完成している感じ。
今年の夏、もしソロキャンプを考えているなら、ノンアルラインナップを一本増やしてみてほしい。焚き火と香りと夜空が、いつもより濃く感じられるはずだ。
※本記事は一般情報であり、医療的助言ではありません。健康上の懸念がある場合は医療専門家にご相談ください。


