「飲めない体」だからこそ、お金の使い道がクリアだった
自分はいわゆるALDH2低活性型で、ビール半缶でも顔が真っ赤になる体質だ。だから最初からノンアル一択で、「お酒をやめる」という選択すら必要なかった。飲み会でもクラフトノンアルを頼むし、家でもノンアルスピリッツをちびちびやるのが普通のルーティン。お金の使い道は最初からシンプルで、毎月のノンアル飲料代として3,000〜5,000円くらいが自然と積み上がっていた。
ただ正直、その使い方がちょっとマンネリしてきたタイミングがあった。ノンアルのレビューを書くための「試飲費用」として使うのはいいんだけど、それ以外の余白分——月に2,000〜3,000円くらい——が「なんとなく消えていく」感じになってた。そこで思い立ったのが、作業環境の整備に使ってみることだった。
ガジェットとか学習サブスクへの投資はすでに試した人も多いと思う。自分が注目したのは、もう少し地味で見落とされがちな「空間そのもの」への投資。つまり、どこで・どんな状態で作業するかという「環境」にお金を使う、という話だ。
「環境整備費」という名目で予算を可視化した
小さな固定費として切り出すことで、使い道が変わる
まず自分がやったのは、ノンアル代の一部を「環境整備費」という項目に切り出して家計アプリに登録すること。月2,000円という小さな枠だけど、名前をつけた途端に使い方が変わった。「なんとなくコンビニで買う」じゃなくて、「この2,000円は空間に使う」という意図が生まれたからだ。
最初に使ったのはデスクライトの光色調整機能付きモデルへの買い替え。目の疲れ方がじわっと変わって、夜の作業が思った以上に快適になった。次に香りへの投資。アロマディフューザーを安めのもので試してみたら、「仕事モードに入る儀式」として機能するようになった。これ、ぶっちゃけ侮れない効果だった。
「一括投資」じゃなくて「月次チューニング」という考え方
大事にしたのは、一気にまとめ買いしないこと。月2,000円という小さい枠だからこそ、毎月「今月はどこを整える?」という問いが生まれる。先月は照明、今月は座り心地、来月はデスク周りの配線整理……という感じで、少しずつ自分の作業環境が育っていく。これが地味に楽しい。
ガジェット投資との違いは、「劇的な変化」より「じわじわ積み上がる快適さ」にある。スペックで語れるものじゃないぶん、自分の感覚に素直になれるのがよかった。
集中の「量」より「質」が変わった、という感覚
作業時間は変わらなくても、中身が濃くなる
環境整備を始めて3ヶ月くらい経ったころ、気づいたことがある。作業にかける時間の「総量」は変わっていないのに、1時間あたりに出せるアウトプットの密度が上がっている感覚があったのだ。
マジでこれは数値化しにくいんだけど、一番わかりやすいのは「作業を始めるまでの抵抗感」が減ったこと。部屋が自分にとって心地いい状態に整ってくると、デスクに向かうこと自体が億劫じゃなくなる。結果として、短い空き時間も無駄にしなくなった。
「飲まない夜」の使い方が、さらにクリアになった
自分の場合、もともと飲み会を断ることへの葛藤がない。体質的にそもそも飲めないから、「断る」というより「最初から選んでいない」感覚だ。だから夜の時間はもともと自由だったんだけど、環境が整ってくると、その自由時間の「使い方の解像度」が上がってきた。
ぼーっとスマホを見る時間が減って、「この空間にいるなら何か作りたい」という気持ちになる。これはノンアル代を環境整備に振り向けたことで生まれた副産物だと思っている。お金の使い方を変えたら、時間の使い方まで変わってきた、という感じ。
具体的にやってよかった「環境整備」3つ
①光の質を見直す
デスクライトの光色を作業内容によって変えるようにした。文章を書くときはやや白い光、夜にリラックスしながら構成を考えるときは温かみのある光。これだけで目の負担感がかなり違う。コストは数千円で、月次の環境整備費を数ヶ月積み上げて買った。
②香りで「モードの切り替え」を作る
アロマディフューザーを使って、作業開始の合図を香りにひもづけた。特定の香りをかぐと「仕事モードに入る」という条件づけが、意外とすんなり定着した。儀式的なルーティンって、集中力の立ち上がりに効くと感じている。
③「見えないストレス」を減らす配線整理
デスク周りのケーブルをまとめて隠すだけで、視界のノイズが減る。地味だけどこれが一番コスパよかったかもしれない。100均のケーブルクリップ数個と、少しいいケーブルトレーへの投資。合計1,000円くらいで、毎日の作業開始前のストレスがじわっと減った。
ノンアル代を「環境」に変えるという選択の面白さ
お酒代を投資に回す話は色々あるけど、自分がおすすめしたいのは「スペックじゃなく体感に投資する」という視点だ。学習サブスクはスキルが残る。ガジェットはスペックで語れる。でも環境整備は、自分の感覚と対話しながら少しずつ育てていくものだから、もっと主観的でいい。
ノンアル代という「もともと小さな枠」を使うからこそ、「月2,000円で今月は何を整える?」という問いが自然に生まれる。この問いを立て続けることが、お金の使い方に対する解像度を上げていくと感じている。
飲まない選択が、空間を整える選択に変わる。空間が整うと、時間の使い方が変わる。時間の使い方が変わると、出せるアウトプットの質が変わる。この連鎖、ぶっちゃけ気持ちいい。自分みたいに最初からノンアル一択の人間にとって、「お酒をやめる」はスタートラインじゃなくて、お金と時間の使い方を自由に設計できる出発点なんだと思っている。
※本記事は一般情報であり医療的助言ではありません。健康や体質に関するご不安は、医療機関にご相談ください。



