自分にとって「ノンアル代」は最初から"投資の種銭"だった

正直に言うと、自分はビール半缶で顔が真っ赤になるタイプだ。ALDH2という酵素の活性が低いアジア人特有の体質で、飲み会に行っても最初からノンアルクラフトビールを頼むのが当たり前になっている。だから「お酒代を別のことに使う」という発想は、断酒や節酒の話じゃなくて、純粋に「このお金、どう使うのが一番おもしろいか」という話になる。

ノンアルって、最近はクオリティが上がっていい値段のものも多い。自分が試飲レビューで毎週チェックしているクラフト系や輸入スピリッツ系だと、1本500〜1,500円くらいのレンジがざらにある。仮に週2本、月8本買うとすると、月4,000〜12,000円くらいの予算感だ。レビュー用の試飲費とは別に、自分の"普段飲み"に使う分を計算し直してみたら、月に6,000円前後が自由に動かせることに気づいた。

その6,000円を、今年の春から資格試験の学習費に回している。マジで、これが思ったよりも自分の市場価値の育て方を変えてくれた。

なぜ「資格試験」を選んだのか

スキルの"見える化"にコストをかける発想

自分がいまメインで勉強しているのは、ITパスポートと、その先のITIL基礎(ITサービスマネジメントの資格)だ。副業でコンテンツ制作を少しやっていることもあって、「技術的な文脈もわかるライター」という肩書きが欲しくなったのが動機。でもぶっちゃけ、最初は「6,000円で何ができるか」という発想からのリバースエンジニアリングだった。

テキスト代が1,500〜2,000円、模擬試験サービスの月額が1,000〜2,000円、受験料が5,700円(ITパスポートの場合)。これを3〜4ヶ月のスパンで見ると、月6,000円の予算でほぼ賄えることがわかった。ノンアル予算を丸ごと移すだけで、一つの資格を取るコストが完結する計算になる。

「積み上げ方」が変わると「見え方」が変わる

資格試験の面白いところは、勉強の進捗が数値化しやすいことだ。模擬試験の正答率、学習時間のログ、弱点ジャンルの可視化。自分はNotionで簡単な学習ログを作っているんだけど、これを見ると「今月、ノンアル代6,000円分の時間とお金がここに積まれている」という実感が持てる。お金の流れに意味が生まれる感じ、これが気持ちいい。

月6,000円の「再配分」で変わった3つのこと

1. 副業の提案文に「軸」が生まれた

コンテンツ制作の副業で見積もりを出すとき、以前は「ライティングできます」だけだった。でもITパスポートの勉強を始めてから、「ITサービス設計の文脈で読めるライター」という切り口を提案文に添えられるようになった。資格が取れていなくても、勉強中であることを正直に書いてみたら、IT系のクライアントから「それ面白いね」と言ってもらえた。知識が増えると、言葉の解像度が上がる。

2. お金の「目的地」が決まると浪費が減った

月6,000円をノンアル試飲の普段飲み分に使っていたころは、正直ちょっとダラダラ買いしていた部分があった。「なんとなく新作が出たから」みたいな消費。それが学習費に変わった途端、他の支出も自然と引き締まった感覚がある。お金に目的地を作ると、他のお金の流れまでつられて整ってくる。不思議だけど、マジで体感している。

3. 「飲めない」がコンテンツになった

これが一番おもしろい副産物だった。自分がALDH2低活性型でノンアル一択という体質を、ライターとしてのキャラクターとして発信するようになったら、同じ体質のZ世代から反応が来るようになった。「飲めないのに飲み会文化どうしてる?」「ノンアルの選び方教えて」みたいな声。自分の"制約"がコンテンツになると、それ自体が市場価値を作る。資格の勉強をしながら、自分の属性を強みに変える視点が育った気がする。

月6,000円を「資格試験費」に変えるための実践ステップ

  1. まず「普段飲みノンアル代」だけを切り出す――レビュー用・仕事用とは別に、純粋に自分が楽しみで消費している分だけを計算する。自分の場合は月8本前後が目安だった。
  2. 受けたい資格の総コストを3〜4ヶ月スパンで割る――テキスト・模擬試験・受験料の合計を月割りにすると、月5,000〜8,000円のレンジに収まる資格が多い。予算と照合して選ぶ。
  3. 学習ログを家計簿と同じアプリで管理する――自分はマネーフォワードに「学習投資」の項目を作って、ノンアル普段飲み代を移した分を毎月記録している。お金の流れが一覧で見えると、達成感が続きやすい。
  4. 「勉強中」をSNSやポートフォリオに書く――資格取得前でも、勉強中の文脈を発信することで市場価値のシグナルになる。完成を待たずに動くのがZ世代の強みだと思っている。

「飲めない」は最初から、選ぶ自由だった

自分はお酒をやめたわけじゃなくて、最初から飲めなかった。だから「節酒」とも「断酒」とも違う文脈で生きている。でも、その分だけずっと「このお金、どこに使おうか」を考え続けてきた。

ノンアル代を資格試験費に変えてみて思うのは、お金の「再配分」って、別に大きな意志力が要らないということだ。もともと酒代にかけていたお金を移動させるだけで、スキルが積み上がって、副業の言葉が変わって、自分のキャラクターに厚みが出る。6,000円という小さな予算が、20代の市場価値の育て方を変えてくれた。

ぶっちゃけ、ノンアル生活って最初から"投資体質"だと思う。飲めない分だけ、お金の使い道を自分で選び続けてきたから。その選択の積み重ねが、いちばんの資産になっていく気がしている。

※本記事は一般情報であり、医療的助言・診断・治療の推奨を目的としたものではありません。資格試験・投資・家計管理に関しては、各自の状況に応じてご判断ください。