自分はそもそも「飲み会」とほぼ無縁だった
正直に言うと、自分はビール半缶で顔が真っ赤になるタイプだ。アジア人に多いALDH2低活性型というやつで、最初からノンアル一択。だから「飲み会代が浮いた」という感覚よりも、「最初から飲み会のリスト外にいた」という感覚の方が近い。
その代わり、同世代の友人たちが毎月の飲み会に使う金額をざっくり把握したとき、自分のノンアル代との差分に気づいた。ノンアルクラフトビールやノンアルスピリッツを月に何本か買っても、居酒屋で気を使いながら飲むより全然安い。その差分、具体的には月に数千円規模の余白を、ずっと「なんとなく貯金」に回していた。
でも去年の秋から、その使い道をちょっと変えてみた。コミュニティへの課金、だ。
「コミュニティ課金」って何に払うの?
オンラインサロンとDiscordコミュニティ
最初に試したのは、クリエイター系のオンラインサロンへの月額参加だ。月1,000〜3,000円のところを2つ掛け持ちした。コンテンツを消費するだけでなく、メンバー同士がフィードバックし合う場所として機能していて、マジで密度が違う。SNSで「いいね」を押し合うのとは別次元の話だと思った。
Discordベースのコミュニティも一つ入った。ここはデザインとライティングが交差するニッチな場所で、毎週のテーマ投稿に自分の作ったものをシェアする文化がある。最初は怖かったけど、慣れると自分の「つくる基準」が引き上げられていく感じがある。
リアルのイベント参加費に使う
オンラインだけじゃなく、月に一度はリアルのイベントにも顔を出すようにした。勉強会、ワークショップ、展示会の内覧会など、参加費が1,000〜5,000円くらいの規模のものを選ぶ。飲み会と違って、アルコール前提じゃない場所がたくさんあるのもありがたい。ノンアルドリンクが普通に選べるイベントも増えてきた。
ぶっちゃけ最初は「人脈を広げよう」みたいなモチベーションで行っていた。でも実際は、人脈よりも先に「視野」が広がった。それが一番の収穫だと今は思っている。
「視野が広がる」って、お金に換算するとどうなる?
すぐに換算できないものに課金する怖さと面白さ
コミュニティへの投資が難しいのは、リターンが見えにくいことだ。ガジェットを買えば生産性が上がったかどうかある程度測れる。サブスクで学習すれば資格が取れたかどうかわかる。でもコミュニティは違う。「あの場に行かなかったら出会わなかった考え方」が、じわじわと自分の判断基準を変えていく。
自分の場合、コミュニティで交わされていた「副業の価格設定」の議論が、自分のフリーランス案件の見積もりを見直すきっかけになった。具体的な金額の話は避けるけど、同世代の人たちが自分の仕事に値段をつける基準を聞いていなかったら、自分のアンダープライシングにも気づけなかったと思う。
「視野」はスキルより先に市場感を整える
スキルを磨くことと、視野を広げることは別の話だと気づいた。スキルは「できること」を増やすが、視野は「何が必要か」を感じ取る感度を上げる。コミュニティにいる人たちが何に課題を感じているか、何にお金を払っているかを観察することは、ある意味でリアルタイムの市場調査だ。
ノンアル代をここに回すのは、マジで費用対効果の高い選択だったと思っている。ただし、効果が出るまでに数ヶ月かかるのは覚悟が必要だ。
コミュニティ選びで失敗しないために意識していること
「発信できる場」かどうかを確認する
コンテンツを受け取るだけのコミュニティと、自分が何かを出せるコミュニティは、体験の質がまったく違う。前者は動画サービスやポッドキャストと大差ない。後者は、自分の考えを言語化する機会になる。言語化する習慣は、副業でも本業でも、思っている以上に差がつくスキルだと実感している。
入る前に「メンバーが投稿しているか」「リアクションや議論があるか」をのぞけるなら確認する。無料トライアルがあれば積極的に使う。自分はここで2回、合わないコミュニティを回避できた。
月額と参加頻度のバランスを決めておく
コミュニティの掛け持ちは、数が増えると「全部中途半端」になりやすい。自分は今のところ、オンライン2つ+リアル月1回を上限にしている。それ以上は質が落ちる、という感覚がある。ノンアル代の予算として月に使える金額を決めておいて、その範囲で回す設計にしている。
余った月は、そのまま積み立てに回す。使い切ることが目的じゃなくて、「この枠はコミュニティに課金していい枠」という心理的なゆとりを作っておくことが大事だと思う。
「飲まない選択」がコミュニティ選びにも影響している
これは予想外だったんだけど、アルコール前提じゃないコミュニティを選ぶようになってから、集まる人の雰囲気が自分に合うことが増えた。朝活系、クリエイター系、学習系のコミュニティは、飲みの場が少ない分、別の形で関係性が深まりやすい。アウトプットや作業の共有が接点になるので、自分としてはすごく居心地がいい。
「飲まない」は単なる体質の話だと思っていたけど、コミュニティの選択肢にまで影響していることに気づいたのは面白かった。体質が選択を決め、選択が環境を決め、環境が視野を決める。そのサイクルが自分には合っているらしい。
ノンアル代の行き先に迷っている人がいたら、ガジェットや学習サブスクの前に、一度「コミュニティへの課金」を試してみてほしい。リターンは遅いけど、じわじわと効いてくる感覚は、他の投資とは別のものがある。自分はそれをノンアル生活の「副産物」として楽しんでいる。
※本記事は一般情報であり、医療的助言・診断・治療の推奨を目的とするものではありません。健康上の不安や疾患に関するご相談は、医師や専門家にご相談ください。



