自分、最初からノンアル一択です

正直に言うと、自分はお酒を「やめた」わけじゃない。最初から飲めない体質だ。アジア人に多いALDH2低活性型というやつで、ビールを半缶飲んだだけで顔が真っ赤になって頭が痛くなる。だから最初からノンアル一択で、それが自分のデフォルト設定だ。

だからこそ気づいたことがある。「飲まない選択をする」人たちが意識して浮かせている「飲み代」が、自分にとっては最初から手元にある資金だということ。居酒屋に行っても、ノンアルドリンク一杯で済む。飲み会に行っても、終電を気にせずシャキッとしている。これって、地味にマジでデカいアドバンテージだと思っている。

でもそのお金と時間を、これまで何となく消費してきた自覚もある。今年に入ってから「習慣スタック」という考え方を知って、そのアドバンテージをちゃんと設計し直してみたら、20代の時間の使い方が丸ごと変わった。その話を書こうと思う。

「習慣スタック」って何?

既存の行動に新しい習慣を"乗せる"という発想

習慣スタックというのは、すでに自分の生活に定着している行動に、新しい習慣を紐づけて積み上げていく考え方だ。「◯◯したあとに△△する」という形式で設計する。新しいことをゼロから始めるより、既存のルーティンに乗せる方が継続しやすいという発想で、行動科学の文脈でよく語られる考え方だ。

自分の場合、「飲まない」こと自体がすでに生活に定着しているルーティンだ。居酒屋でノンアルを頼む、飲み会の2次会に行かずに帰る、夜にシラフのまま机に向かえる。これ全部、すでに習慣として動いている。ここに、お金と時間の使い方を「スタック(積み重ね)」する設計をしたのが、今年の自分の変化の正体だ。

ノンアル代の「差額」を可視化してみた

まず最初にやったのは、差額の可視化だ。友人と飲みに行くとき、自分のドリンク代は1回あたり大体500〜800円。アルコールを飲む友人たちは2,000〜3,500円使っている。その差額を月単位で計算してみたら、月に5〜6回の飲み会があるとして、1回あたり1,500〜2,700円の差。月に最大1万5,000円くらいの差が生まれていた。

ぶっちゃけ、これを「なんとなく財布に残る感覚」で消費してきた。意識しないと、いつの間にかコンビニやサブスクの惰性課金に消えていく。だからこそ、この差額を意図的に「スタック先」に流す仕組みが必要だと気づいた。

自分が設計した3つのスタック

スタック1:飲み会翌日の朝を「インプット時間」に固定する

飲み会の翌朝は、友人たちが二日酔いでだるそうにしている時間帯だ。自分はシラフで帰っているので、翌朝は普通に動ける。というか、むしろ「昨日の会話で気になったこと」を調べたくてうずうずしていることが多い。

ここに習慣をスタックした。飲み会翌日の朝6時〜7時を「調べて書く時間」に固定する。業界のトレンド、友人が話していたビジネスの話、気になったワード。これをノートアプリにまとめていくだけで、インプットの質がじわじわ上がってきた。3ヶ月続けたら、仕事の打ち合わせで「よく調べてるね」と言われる機会が増えた。シラフの朝がもたらすアドバンテージを、ちゃんと形にできた感じがある。

スタック2:ノンアル代の差額をマイクロ積立に直結させる

差額を可視化した後、自分がやったのはシンプルな仕組み化だ。飲み会に行った翌日に、スマホから証券口座に1,000円を手動で積み立てる。マイクロ積立と呼んでいるだけで、要するに「飲み会ドリンク差額を投資に流す」という設計だ。

金額の大きさよりも「トリガーと行動を紐づける」ことに意味がある。飲み会→翌日1,000円積立、という流れが体に染み込むと、積立が「特別なこと」じゃなくなる。月に5〜6回積み立てれば5,000〜6,000円。年間に換算すると6万〜7万円超になる。この額が「感覚としてゼロだったお金」から生まれているのが、マジで気持ちいいポイントだ。

スタック3:2次会をスキップした夜を「手を動かす時間」に変える

飲み会の2次会って、自分はほぼ毎回スキップしている。理由はシンプルで、ノンアルで2次会に参加してもコスパが悪いし、正直疲れてくる。早めに抜けて帰宅するのが自分のパターンだ。

この帰宅後の時間、以前はなんとなくYouTubeを見て終わっていた。これを「手を動かす時間」に再設計した。具体的には、デザインツールや動画編集ソフトを触る時間にした。ノンアルクラフトビールのレビュー記事を書いている自分にとって、サムネ作成や簡単な動画制作のスキルは直結するスキルだ。週に1〜2回、1時間だけ触り続けたら、半年後には自分でビジュアルコンテンツが作れるようになっていた。

「飲まない夜が多い」ことが、スキル習得のまとまった時間として機能している。これが習慣スタックの醍醐味だと思っている。

お金も時間も「設計してからが面白い」

ノンアル一択だからこそ、設計に全集中できる

断酒や節酒をしている人は、「飲む誘惑」と戦うエネルギーが必要になる場面もあるかもしれない。でも自分はそもそも飲まないので、そのエネルギーが最初からかからない。浮いたエネルギーを丸ごと「使い道の設計」に向けられるのが、自分のポジションの強みだと感じている。

習慣スタックを設計してから半年が経つ。差額は積立に流れ、シラフの朝はインプットに使われ、2次会をスキップした夜は手を動かす時間になった。どれも特別なことじゃない。ただ、「もともとそこにあったお金と時間」を意識して設計し直しただけだ。

Z世代の「飲まない選択」は、もっとポジティブに語れる

Z世代がお酒を飲まない・飲めないことについて、「つまらない」とか「盛り上がれない」とか言われることがまだある。でも実際のところ、飲まないことで手元に残るお金と時間の設計次第で、20代の密度は全然違ってくると思っている。

ノンアル代で選ぶクラフトビールの味を楽しみながら、差額は積立に流して、シラフの夜に手を動かす。これが自分の「飲まないチカラ」の使い方だ。カッコつけずに言うと、マジでこっちの方が自分に合っていて、楽しい。

ノンアルを選ぶのは、次の行動を選ぶためだ。お金も時間も、設計してからが面白い。

※本記事は一般情報であり、医療的助言ではありません。健康や体質に関するご不安は、医師や専門家にご相談ください。