γ-GTPの次に気になり始めた数値

昨年の健康診断でγ-GTPが基準値の2倍を超え、医師から減酒指導を受けた。それからというもの、週3回の休肝日と「飲む日は2杯まで」というルールを自分に課してきた。以前は毎晩ビール中瓶2〜3本が当たり前でしたが、いまはその感覚がすっかり変わってきている。

節酒を始めてしばらく経ったころ、ふと去年の健診票を引っ張り出して見直してみると、もう一箇所、気になる数値があることに気づいた。それが尿酸値だ。私の数値は7.2mg/dLで、基準値の上限(7.0mg/dL)をわずかに超えていた。当時は「γ-GTPほど目立たないから」と見過ごしていたが、改めて調べてみると、尿酸値とお酒の関係はかなり深いことがわかってきた。

尿酸値とお酒のつながりを整理する

プリン体だけが原因ではない

「ビールはプリン体が多いから尿酸値が上がる」というイメージは広く知られている。しかし調べてみると、話はそれほど単純ではないらしい。アルコール自体が体内でプリン体の産生を促進する仕組みがあること、また腎臓からの尿酸排泄を妨げる方向に働くことも、国内外の文献で繰り返し指摘されている。

つまり、飲む量と飲む頻度そのものが、尿酸値に影響を与えうるということだ。以前は「プリン体ゼロ」と書かれた発泡酒を選んで満足していたが、それだけでは不十分だったかもしれない、と今は思っている。

毎日飲み続けることのじわじわとしたコスト

以前の私のように毎晩飲んでいると、肝臓はアルコール代謝に追われ続ける。そのプロセスの副産物として尿酸の原料となる物質が増えるとされており、結果として休む間もなく尿酸値を押し上げる方向に働くことがある。週3日の休肝日を設けることには、γ-GTK値の改善だけでなく、尿酸値の観点からも理にかなった側面があると知ったとき、「自分が選んだルールは悪くなかった」と少し安心した。

節酒1年目で数値はどう動いたか

γ-GTPと並走する形で尿酸値も変化した

今年の健診結果が出た。γ-GTPは昨年比でおよそ4割ほど下がり、基準値内に収まった。それ自体はうれしい変化だったが、もう一つ、尿酸値が6.4mg/dLまで下がっていたことも目に入った。基準値の上限を0.8ポイント下回る水準だ。

もちろん、食事の内容や水分摂取、運動習慣なども変化しているから、節酒だけの効果とは言い切れない。ただ、複数の数値が同じ方向に動いたことは、「量と頻度を整える」という選択が、体にとってある種の余裕をもたらしたサインのように感じられた。

体感の変化も数値と呼応していた

以前は朝起きたとき、足の親指のつけ根あたりがわずかにむくんだような感覚があった。痛みというほどではなかったが、なんとなく重い感じ。節酒を始めて数ヶ月してみると、その感覚がいつの間にか薄れていた。尿酸値の変化と完全に連動しているかどうかはわからないが、体が軽くなったという実感は確かにある。

「2杯ルール」を守るための私なりの工夫

最初の1杯をゆっくり飲む

1日2杯と決めると、最初は「物足りない」と感じることが正直あった。以前は1杯目を一気に飲み干してから2杯目、3杯目と進んでいたので、そのペースが染みついていたのだ。そこで意識的に、最初の1杯を30分かけて飲むようにしてみると、2杯目に手が伸びるタイミングが遅くなり、結果として2杯で十分満足できるようになってきた。

味わう時間を長くすることで、お酒そのものの風味をちゃんと感じられるようにもなった。以前は「飲んでいる」というより「流し込んでいた」に近かったかもしれない、と今になって思う。

休肝日を「飲まない日」ではなく「別の楽しみの日」にする

週3日の休肝日を設けると決めたとき、最初は「我慢する日」というイメージが強かった。しかし試してみると、休肝日の夜は睡眠の質が明らかに違うことに気づいた。翌朝の目覚めがすっきりしていて、朝の時間を有効に使えるようになった。

今では休肝日の夜に読みかけの本を読んだり、録画していたドキュメンタリーを観たりするルーティンができている。「飲まない夜」ではなく「自分時間の夜」として位置づけたことで、休肝日が苦にならなくなった。これは節酒を続ける上で、私にとってかなり大きな発見だった。

健診票を「お酒の通知表」として読み直す

健診結果は、受け取ったときに一度見て引き出しにしまう、という方も多いのではないだろうか。以前の私もそうだった。しかし節酒を始めてからは、健診票を半年に一度ほど取り出して、複数の数値の変化を並べて眺めるようにしている。

γ-GTP、尿酸値、そして中性脂肪。これらは飲み方と密接につながりやすい数値で、方向がそろって改善しているときは「飲み方の設計が機能している」という実感につながる。逆に一つでも動きが悪ければ、何かを微調整するサインだと受け取れる。

数値は「責める材料」ではなく、「現状を教えてくれる情報」だ。そう捉えてみると、健診票が急に身近で使いやすいものになってくる。50代になってようやく気づいたことだが、健診は「体との対話の機会」として使うのが、もっとも賢い活かし方だと今は思っている。

完全にお酒をやめるつもりはない。でも、量と頻度を整えることで、体が教えてくれる情報が増えてきた。節酒とはそういう、体と少しずつ仲良くなっていく作業なのかもしれない、と最近はそんなふうに感じている。

※本記事は一般的な生活情報を提供するものであり、医療的助言・診断・治療の推奨を目的としたものではありません。体の数値や症状が気になる場合は、医師や医療機関にご相談ください。