自分、最初から「飲まない側」だから気づけたこと

ALDH2が低活性型なので、ビール半缶で顔が真っ赤になる。だから最初からノンアル一択で来た。「お酒代をどこかに回そう」という発想もなく、ただ純粋に「自分の支出って、今どこに消えてるんだろう」という疑問が最初のきっかけだった。

で、去年の春ごろから「支出の見える化」に本格的に向き合いはじめた。ぶっちゃけ、最初は「家計簿アプリ入れれば全部解決でしょ」くらいに思っていた。ところが実際やってみると、記録する方法の「向き不向き」ってあるんだよな、というのが正直なところ。

今回は自分が実際に試した「アプリで細かく記録する方法」と「カテゴリをざっくり把握する方法」の2パターンを比較しながら、どういう人にどっちが向いているかを掘り下げてみる。

パターンA:アプリで「細かく記録する」方法

やったこと:レシートを毎日スキャン、カテゴリを手動で仕分け

最初の3ヶ月は、レシート読み取り機能つきの家計簿アプリを使って毎日記録した。コンビニで買ったノンアルクラフトビール(350円)も、Netflixの月額も、ぜんぶ仕分け。カテゴリは「食費」「サブスク」「趣味・嗜好品」「交通費」「学習費」の5つに分けた。

最初の1週間は純粋に楽しかった。自分がノンアル飲料に月いくら使っているか、数字でパッと見えるのが新鮮で。「あ、自分、ノンアルに月3000円以上使ってたのか」という発見は正直テンション上がった。

向いている人・向いていない人

「細かく記録する」が向いているのは、支出に感情的なバイアスがかかりやすい人だと思う。「たぶんそんなに使ってない」という自己認知のズレを、数字で上書きしてくれる効果がある。自分の場合、趣味のノンアル輸入スピリッツにかなりの額が偏っていたのが初めてわかった。

一方で向いていないのは、記録の手間がモチベーションを削ってしまうタイプ。自分も2ヶ月目からレシートのスキャンが面倒になって、3ヶ月目にはアプリを開かない週が出てきた。「記録できていない罪悪感」が積み重なると、見える化そのものから遠ざかってしまう。マジでこれは本末転倒だと思った。

パターンB:「ざっくりカテゴリ」で感覚的に把握する方法

やったこと:月初に「予算の箱」を3つだけ決める

4ヶ月目からやり方を切り替えた。細かい仕分けをやめて、月初に「①暮らし固定費」「②好きなもの予算」「③ためる予算」の3つの箱だけ設定して、使ったらその箱から引いていくだけ、というシンプルな方法にした。

ノンアルクラフトビールも輸入スピリッツも、「好きなもの予算」の箱に全部突っ込む。細かいカテゴリ分けをしない分、記録の摩擦がほぼゼロになった。スマホのメモアプリに数字を打つだけ。

向いている人・向いていない人

「ざっくり3箱」が向いているのは、継続することにエネルギーをかけたくない人。自分みたいに「新作ノンアルのレビューを毎週やりながら買い物の記録まで細かく管理するのはキツい」というタイプには、続けやすさという点で断然こっちが合っていた。

ただ欠点もある。「好きなもの予算」の箱が何に消えたかが曖昧になりやすい。月末に箱の残高が想定より少なくても、「ノンアルに使いすぎたのか、外食か」が追えない。支出の構造を細かく変えたい人には、情報量が少なすぎる。

2パターンを半年使って、自分が出した結論

「記録の粒度」は目的によって変える

結局、どっちが正解かより「今の自分が何を知りたいか」で使い分けるのが一番しっくりきた。

支出の全体像をつかみたいフェーズ、つまり「今どこにお金が消えているか」をゼロから把握したいときは、パターンAの細かい記録が向いている。最初の1〜2ヶ月だけ集中してやるのが合理的だ。

一方、全体像がわかってきて「あとは予算内で生活するだけ」というフェーズに入ったら、パターンBのざっくり管理が続けやすい。摩擦が少ない方法の方が、長期的には支出の状態を把握し続けられる。

「見える化」のゴールは記録そのものじゃない

自分がこの半年でいちばん実感したのは、見える化って「記録すること」がゴールじゃないということ。お金の動きを把握することで、次に何を選ぶかの精度が上がる——それが本来の目的だよな、と思っている。

正直、ノンアル輸入スピリッツに月5000円以上かけていたと気づいたとき、「削ろう」とはならなかった。むしろ「これは自分にとって本当に価値のある支出だ」と確認できた。見える化って、削る道具じゃなくて、自分の価値観を確認する道具だと思う。

一方で、なんとなく積み重なっていたサブスクや、頻度が落ちていた定期購入には「この予算、別のところに動かしてもいいな」という判断がすっと出てきた。細かく記録した最初の3ヶ月があったから、ざっくり管理に移った今も「何にどれくらいかかっているか」のベース感覚がある。その順番がよかったと思っている。

ノンアル生活と支出管理の意外な相性

飲まない選択をずっとしてきた身として、「お酒代がそもそもない」ことが支出管理のスタートラインを変えていると感じる。飲み会の2次会代、翌日のコンディション回復のための出費、そういった変動費がないぶん、「好きなもの予算」の使い途が自分の興味にだいたい直結している。

ノンアルクラフトビールや輸入スピリッツへの支出は、自分にとっては趣味の投資に近い感覚だ。新作をレビューして、発見があって、記事にする。お金の流れと自分のやりたいことが、わりときれいにつながっている。これは見える化してみて初めて「あ、そういう構造になってたんだ」と気づいたことでもある。

見える化のやり方に「これが唯一の正解」はない。記録が好きな人は細かくやればいいし、続けることを優先したい人はざっくりでいい。大事なのは、どちらの方法でも「自分の支出が今どこにあるか」を定期的に確認する習慣を持つことだと思う。

※本記事は一般情報の提供を目的としており、医療的助言・診断・治療の推奨ではありません。健康上の不安がある方は医療専門家にご相談ください。