子どもを寝かしつけて、リビングに戻ってくる夜の9時すぎ。以前の私は、その瞬間に冷蔵庫を開けて、冷えたワインかビールに手を伸ばしていました。今は、そこに手を伸ばさない夜がほとんどです。第一子の授乳期から自然とお酒を飲まない生活に移って2年、気づいたのは、お酒がなくなって空いたのは「時間」ではなく「間」だった、ということでした。
この記事では、子どもが寝たあとの夜に、私の中で増えた3つの習慣と、減った1つのことを、時系列でお話しします。完全にやめると決めたわけではなく、「今日は飲まない」を選んで積み重ねてきた2年です。
はじまり:授乳期、飲まないが「自然に」になった夜
飲まなかった理由は、決意ではなく段取りだった
授乳中は、そもそも飲まない選択になります。最初の数か月は、飲みたい気持ちよりも、眠れる時間を確保したい気持ちのほうが勝っていました。夜中に何度も起きる生活では、お酒どころではなかったのです。
ただ、授乳が落ち着いてからも、飲まない夜が続きました。理由を考えてみると、「飲まなくても、夜が成り立つ」と体が覚えてしまったからだと思います。
空いたのは「手持ち無沙汰」だった
困ったのは、子どもが寝たあとの、手持ち無沙汰な時間でした。お酒があった頃は、グラスを持ちながらテレビを流して、気づけば1時間、という夜も珍しくありませんでした。その「何となく過ごす時間」の入れ物が、急になくなったのです。
この2年の夜の変化を、図にまとめてみました。
以前:グラス → テレビ → 後回し今:温かい飲み物 → 明日の準備5分 → 何もしない10分夜の流れが「入れ物」から「順番」に変わった
図: 子どもが寝たあとの夜の流れ(私の場合)
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増えた習慣その1:温かい飲み物を、ちゃんと淹れる
最初に増えたのは、温かい飲み物でした。お湯を沸かして、お茶やハーブティーをマグカップに淹れる。たったそれだけですが、グラスを持つのと同じ「手に持つ時間」がつくれます。
子どもがいると、自分のために何かを丁寧に用意する時間は、意外とありません。だから、1日の終わりに自分の飲み物だけは、ティーバッグを使い捨てにせず、茶葉からゆっくり淹れてみる。そんな小さな贅沢を、毎晩のようにしています。
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増えた習慣その2:明日の準備を、先に5分だけ
準備の中身は、ほんの小さなこと
2つ目は、明日の準備です。以前は、飲んだあとに「明日の朝にやろう」と後回しにしていた、保育園の持ち物の確認や、洗い物の仕上げを、寝かしつけのあとに5分だけやるようになりました。
不思議なもので、準備を先に済ませておくと、翌朝の気持ちが軽くなります。子どもが朝から機嫌が悪くても、「準備はできている」と思えるだけで、私の余裕が少し増えます。夜にお酒を飲んで終わらせていた1日を、準備で締めくくる。この変化は、思っていた以上に大きかったです。
増えた習慣その3:ひとりで何もしない、10分
3つ目は、何もしない10分です。スマホも見ず、テレビも点けず、ソファに座ってぼんやりする。育児中は、常に誰かの音や気配があるので、この10分がとても貴重です。
最初は落ち着かず、すぐスマホに手が伸びました。ただ、続けてみると、頭の中の「やることリスト」が静かになっていく感覚があって、気づけばこの時間がいちばんの楽しみになっていました。お酒で気持ちを切り替えていた頃には、なかった感覚です。
減った1つのこと:翌朝の「やってしまった」
減ったのは、翌朝の後悔です。以前は、飲んだ翌朝に、子どもの相手をしながら「昨日あんなに飲まなければよかった」と思う日がありました。今は、そう思う朝がほとんどありません。
ただし、お酒を飲む人を否定したいわけではありません。友人との食事では、気分で少量を楽しむこともあります。私にとって「選ぶ」というスタンスが、いちばん自分に合っていただけです。飲酒にまつわる健康面の不安が強い方や、飲まないと落ち着かない状態が続く方は、医師や専門家に相談してみてください。
これから試したい人へ:最初の1週間にできること
もし、お酒のない夜をこれから試してみたいなら、私は次の3つから始めるのをおすすめします。
- 飲み物を1つ決める。温かいお茶でも、炭酸水でも構いません。
- 夜の予定を1つだけ決める。明日の準備でも、読書でも。
- 「今日は飲まない」を、できた日だけ手帳に印をつける。
完璧を目指さず、できた夜を数えていく。それだけで、少しずつ夜の景色が変わります。
今夜、子どもが寝たあとに、まず温かい飲み物を1杯淹れてみてください。
よくある質問
子どもが寝たあと、飲まないと落ち着かないときはどうしますか
私も最初の数週間は落ち着きませんでした。まず温かい飲み物を淹れて、手に持つ時間をつくってみてください。それでも飲まないと不安が強い状態が続く場合は、ひとりで抱えず、かかりつけの医師や専門の窓口に相談するのがおすすめです。
家族や友人にお酒を勧められたときは、どう断っていますか
「今日は飲まない日にしているの」と軽く伝えるだけにしています。理由を細かく説明する必要はありません。乾杯のときにノンアルや炭酸水を手にしていると、場の空気も自然に落ち着きます。
授乳中でなくなっても、飲まない選択は続けていいのでしょうか
飲む・飲まないは、ご自身の体調と生活に合わせて決めてよいことです。私は「選ぶ」スタンスで続けていますが、これが誰にでも合うとは限りません。体質や持病、服薬がある方は医師に相談してください。
※本記事は一般情報であり医療的助言ではありません。飲酒について不安がある方は、医師や専門家にご相談ください。

