結論:水は「酔いを止める」ためでなく「次の一杯を遅らせる」ために置きます
結論から言うと、チェイサーの水は酔いや二日酔いを直接は変えませんが、飲むペースと量を設計する道具としては使えます。大分大学らの検証でも、水を飲んでも呼気中アルコール濃度の推移や翌朝の症状に差は出なかったと報じられています(報道記事)。
金曜の夜、帰宅して最初にやるのは、冷蔵庫から水を出してグラスに注ぐことです。自分は30代で、Apple Watchと飲酒記録アプリで飲む量を残しています。ログを取ると、ペースが乱れる夜は決まって、手元に飲み物がビールしかない夜でした。厚生労働省のガイドラインは、飲酒の合間に水(または炭酸水)を飲むことを、ゆっくり分解・吸収するための工夫として挙げています(健康に配慮した飲酒に関するガイドライン)。
要点: 水の役割は酔いを消すことではなく、ペースと量を設計することです。
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水を飲んでも、酔いの数値は変わらなかった
大分大学らの検証が示したこと
水の効果は、実際に測った研究があります。大分大学医学部と酒類メーカーによる検証(Frontiers in Pharmacology掲載と報じられています)では、健康な日本人男性13人が、同じ量のアルコールを1時間かけて飲み、水なしと水ありの2条件を比べました。呼気中アルコール濃度とアセトアルデヒド濃度の推移は、水を飲んでも有意には変わらず、翌朝の二日酔い症状(頭痛や吐き気)にも差は出なかったと報じられています(報道記事)。
13人という少人数で、体質が通常の男性に限られた結果です。女性や、お酒に弱い体質の人にそのまま当てはめることはできません。
それでも水が意味を持つ場面
同じ報道は、研究者の見方として、水の効果があるとしても間接的で、満腹感によって飲む量や速さが変わる可能性があると紹介しています。これは検証された結果ではなく、解釈の一つです。自分はこの「間接的」という部分に、節酒への使い道があると考えています。
要点: 水は体内のアルコールを減らしません。効かせる先はペースと量です。
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水を習慣にするための5つの仕組み
意志に頼ると続かないので、環境で決めます。自分が運用している形を、そのまま書きます。
- 飲み始める前に、水の入ったグラスを先にテーブルへ置く。
- お酒の1杯ごとに、水を1杯。ビールなら缶を1本空けたら水を1杯が基本です。
- お酒より大きいグラスで水を用意し、氷か炭酸水を入れる。
- 飲む量は先に決める。ガイドラインも、飲む量を自分で定めることが飲み方の改善につながると述べています(厚労省)。
- 水の回数も記録する。アプリのメモ欄に「水○杯」と一言残します。
水お酒水お酒水水を先に置き、お酒1杯ごとに水1杯を挟む(厚労省ガイドラインの考え方)
図: 水を挟む飲み方の流れ(イメージ)
要点: 先に置く、交互にする、量を決める、記録する。この4つで形になります。
夜の場面で、うまくいく置き方と崩れる置き方
家飲みの場合
家では、水のグラスが目の前にあるかどうかが分かれ目です。冷蔵庫に取りに行く手間が一つ挟まるだけで、飲むペースは落ちます。水のボトルを食卓に置いておくと、続けやすくなります。
飲み会の場合
外では、水を頼むタイミングが問題です。最初の一杯と同時に「お水もください」と頼んでおくと、あとから言い出す気まずさがありません。ほとんどの店で、すぐ出てきます。
崩れやすいパターン
水を飲んだ安心感で、お酒の量が増えてしまうことがあります。水は許可証ではありません。量を決めてから使うのが前提です。
要点: 水の置き場所と頼むタイミングを、先に決めておきます。
よくある質問
チェイサーを飲めば二日酔いは防げますか。
上の検証では、水を飲んでも翌朝の症状に差は出ませんでした。二日酔い予防を期待せず、ペースを落とす道具として使うのが現実的です。
水は何ml飲めばいいですか。
決まった量は、自分が調べた範囲では確認できていません。目安は「お酒1杯に水1杯」の交互です。体調によって調整してください。
炭酸水でも同じですか。
厚労省のガイドラインは水または炭酸水を挙げています。味に変化がつくので、飽きにくい人もいます。
水を挟んでも量が減りません。
量の上限を先に決めていないことが多いです。純アルコール量で上限を決め、記録してみてください。
今夜の1杯目の前に、水のグラスを一つ置いてください。それが、次の一杯をゆっくり選ぶ最初の仕組みになります。
※本記事は一般情報であり医療的助言ではありません。

