結論から言うと、居酒屋でノンアルを気持ちよく選ぶコツは、乾杯の前に「最初の一杯を先に決めておくこと」と、メニューの表記を落ち着いて読むことの2つです。ビール半缶で顔が真っ赤になる自分は、飲み会のたびにここで迷っていました。この記事では、外食の場で迷わなくなるまでに自分が試した手順を、体験ベースでお伝えします。

※本記事は一般情報であり医療的助言ではありません。

乾杯の前に決めておく、ノンアル注文の3手順

自分はもともと、アジア人に多いとされるお酒に弱い体質で、最初から飲まない選択をしてきました。そのぶん、飲み会で「とりあえず生で」の流れが来た瞬間が、毎回いちばん緊張する場面でした。

手順は3つだけ

試行錯誤の末に、今はこの3手順に落ち着いています。

  1. 席に着いたら、メニューを開く前にノンアルのページを先に探す。
  2. 最初の一杯は、全員の注文を待たず、店員さんが来た最初のタイミングで頼む。
  3. 二杯目以降は、料理の味の濃さに合わせて炭酸系かお茶系かを選ぶ。

ポイントは2番です。みんなが「生」と言い終わってから自分だけ別のものを頼むと、どうしても目立った感じがします。先に言ってしまえば、会話はそのまま次の話題に流れていきます。

乾杯の音頭に困らないために

グラスの中身が違っても、乾杯は成立します。自分は、ノンアルのグラスを少し高めに持って、先に笑顔で合わせるようにしています。正直、中身を聞かれることはほとんどありませんでした。

要点: 注文は「ノンアルのページを先に見る」「最初に頼む」の2点で、迷いの大半が消えます。

関連記事: 350mlと500mlの差は純アルコール6g、減酒指導を受けた私が一杯の見直しで知ったこと

同じ「ノンアル」でも、居酒屋のメニューは読み方が違う

居酒屋のメニューには、「ノンアルコールビール」「ソフトドリンク」「アルコール0.00%」など、似た言葉がいくつも並びます。ここで大事なのは、自分の目的に合う言葉を選ぶことです。

純アルコール量という共通の物差し

まず、お酒のエネルギーの話です。e-ヘルスネットによると、アルコールは1グラムあたり7.1キロカロリーを生じ、体に蓄えられないことからエンプティーカロリーとも言われます(e-ヘルスネット)。この数字を使うと、純アルコール20gはおよそ142キロカロリー分に当たります。ノンアルを選ぶことは、この分を丸ごと外す選択でもあります。

お酒の量は、厚生労働省の健康に配慮した飲酒に関するガイドラインで、次の式で表すと示されています。純アルコール量(g)=摂取量(ml)×アルコール濃度(度数÷100)×0.8です。同じ資料に、ビール500ml(5%)なら500×0.05×0.8=20gという計算例も載っています(厚生労働省のガイドライン)。

式の細かい使い方は、純アルコール量の計算早見表の記事にもまとめられています。この式に当てはめると、居酒屋の定番を一覧にできます。日本酒とワインの数値は、同じ式で自分が計算した値です。

飲み物(目安の量と度数)

式での純アルコール量

ビール 500ml(5%)

20g

日本酒 1合180ml(15%)

約21.6g

ワイン 200ml(12%)

約19.2g

アルコール分0.00%の飲料

0g

図: 居酒屋の定番ドリンクを厚生労働省の式で換算した純アルコール量(計算例はガイドライン掲載、日本酒・ワインは同式による筆者の計算)

「0.00%」と書いてあるかを見る

体質的に少しでも赤くなる自分にとっては、「ノンアル」という呼び名より、度数の表記のほうが大切です。メニューに数字がなければ、店員さんに「アルコール分は0.00%のものですか」と一言聞いています。聞くこと自体は、失礼にはなりません。

ノンアルビールの表記の読み方は、ゼロ表示のルールをまとめた記事や、0.00%の飲料と運転の考え方の記事も合わせて読むと、迷いが減ります。

要点: ノンアルの中身は、名前ではなく度数の表記で確かめると安心です。

関連記事: ノンアルコールビールと運転、缶の裏3か所を見れば自分で判断できる

ガイドラインにある「飲まない選択」という工夫

厚生労働省のガイドラインには、飲酒量を減らす工夫として、あらかじめ量を決めること、飲酒の前や途中で食事をとること、水や炭酸水をはさむこと、アルコールの入っていない飲み物を選ぶこと、飲酒をしない日を設けることが挙げられています(厚生労働省のガイドライン)。

自分は最初からお酒を飲まないので、ここでいう「選ぶ」を毎回やっている立場です。それでも、飲む人が同じ席でこの工夫を使うとき、ノンアルの一杯は特別なものではなく、普通の選択肢になります。

飲む人が混ざった席での使い方

同じテーブルに飲む人がいるとき、次のような使い方が自然です。

  • 乾杯の一杯だけお酒にして、二杯目からノンアルに切り替える。
  • 一杯ごとに、炭酸水やお茶を一杯はさむ。
  • 帰り道の電車の時間から逆算して、最後の一杯はノンアルにする。

自分の場合は、こうした切り替えが席のあちこちで起きると、場の空気が軽くなる気がしています。

一軒目と二軒目で、頼み方を変える

一軒目は料理の味が濃く、炭酸系のノンアルが合います。二軒目に移るころには、お腹も満ちているので、お茶系や無糖の炭酸水が楽でした。店を移るたびに「次は何にしよう」と考える時間そのものが、自分には小さな楽しみになっています。最近は、会計のときにドリンクの値段を見て、お酒を頼んだ場合との差を何となく想像するのも習慣です。

失敗から学んだ、居酒屋ノンアルの3つの落とし穴

自分もこれまでに、何度か外しました。思い出せる範囲で3つ挙げます。

  1. 甘い飲み物ばかりを続けてしまい、料理の味が分からなくなった。
  2. ソフトドリンクのメニューが少ない店で、同じものを何度も頼んだ。
  3. 「ノンアルです」と言われた飲み物が、実はお酒に近い表記のものだった。

外した夜の立て直し方

3番は、特に印象に残っています。見た目がカクテル風のドリンクだったので、安心して口をつけたのですが、飲んだ直後に顔が熱くなりました。店員さんに確認したところ、アルコール分を含むものだと分かり、別の飲み物に替えてもらいました。この経験から、見た目ではなく度数の表記を見るという今のルールができました。

要点: 外した夜は責めずに、次の注文のルールを一つ足すだけで十分です。

よくある質問

Q. ノンアルを頼むと、場がしらけませんか。

自分の経験では、ほとんど気にされませんでした。先に注文して、乾杯に参加していれば、むしろ話題になるのは料理のほうです。

Q. 店に何もない場合はどうしますか。

炭酸水やお茶、ジュースなど、どの店にもありそうなものを選べば十分です。メニューを見る前に「炭酸水はありますか」と聞くのも一つの方法です。

Q. 飲む人に勧められたときは?

「今日は飲まない日にしているんです」と短く伝えれば、深く聞かれないことが多いです。理由を説明しすぎないほうが、お互いに気楽でした。

次の飲み会の前に、気になる店のメニューを一度だけ見てみてください。ノンアルのページを先に知っておくだけで、当日の気持ちがかなり軽くなります。