ノンアルコールビールを毎日飲んでも大丈夫か、答えは「中身を読めば多くの場合は大丈夫」です

結論から言うと、ノンアルコールビールを毎日飲んでも大丈夫かどうかは、アルコールの有無ではなく、糖質・甘味料・塩分・エネルギーといった成分で決まります。アルコール度数0.00%の商品であれば、毎日の1本で気にするのは缶の栄養成分表示のほうです。ただし、1日3本以上になると成分の合計が無視できなくなるので、本数と表示をセットで見るのがおすすめです。

ノンアル飲料を日常に取り入れる影響は、ランダム化比較試験としても調べられています。この記事では、毎日飲む前提で「1本」と「3本」の差を缶の表示から計算し、私が実際に使っている選び方の手順を書きます。

要点: 毎日飲むなら、見るのはアルコールではなく栄養成分表示と本数です。

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毎日飲んで影響が出るのは、アルコールではなく成分の積み重ねです

「ノンアル」の中身を先にそろえます

ひとくちにノンアルコールビールといっても、アルコール0.00%のものと、1%未満のわずかなアルコールを含むものがあります。表示を見ると書いてあるので、まず缶の前面と裏面でここを確認します。アルコールが含まれる商品の考え方は、純アルコール量で整理するのがいちばん確実です。純アルコール量の求め方は、厚生労働省のガイドラインに式が載っています。式は厚生労働省の飲酒ガイドラインに載っています。

毎日の本数で積み上がるのは、この3つです

アルコールを除いたときに、毎日の積み上がりとして残るのは主に次の3つです。

  • エネルギー(kcal):ゼロ表示でも「ゼロ」とは限りません。
  • 糖質:甘味のあるタイプほど多くなります。
  • 甘味料・塩分:原材料欄と食塩相当量の欄に出ます。

エネルギーの「ゼロ」は、消費者庁の資料では100mlあたり5kcal未満が目安とされています。出典は消費者庁の栄養成分表示に関する資料です。

要点: 毎日の積み上がりはエネルギー・糖質・甘味料と塩分の3つです。

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1日1本と3本で何が変わるのか、缶の表示から計算します

ゼロ表示の缶と、表示が20kcalの缶で比べます

エネルギーの数字は、缶の表示を使って自分で計算できます。ここでは350ml缶を前提に、2つの例を置きました。ひとつは「カロリーゼロ表示」の缶で、100mlあたり5kcal未満が上限になります。もうひとつは「100mlあたり20kcal」と表示された仮の商品です。数字は商品名を特定しない計算例で、実際の商品は缶の表示で置き換えてください。

ゼロ表示1本:17.5kcal未満ゼロ表示3本:52.5kcal未満20kcal表示1本:70kcal20kcal表示3本:210kcal

図: 350ml缶のエネルギー計算例(ゼロ表示は100mlあたり5kcal未満が基準。20kcal表示は仮の例)

ゼロ表示の缶なら、3本飲んでも上限は52.5kcal未満です。一方、100mlあたり20kcalの缶だと、3本で210kcalになります。ゼロ表示の基準は消費者庁の資料のとおりで、計算は「100mlあたりの数値×3.5×本数」です。

糖質と甘味料は、本数が増えるほど響きます

糖質も同じ考え方(表示の基準は消費者庁の資料を参照)で、100mlあたりの値に容量をかけて合計します。甘味料は、本数が増えるほど毎日の摂取量が積み上がるので、原材料欄の並びを見る習慣が役に立ちます。毎日1本なら気にしすぎる必要はありませんが、3本になるなら、糖質ゼロ表示かどうかも確認しておくと安心です。

塩分も、見落としがちな1行です

ノンアルの缶には、食塩相当量が書かれています。数字が小さく見えても、3本分を合計すると一食分の調味料ほどになることもあります。これは缶ごとに違うので、表示をその場で足し算するのが確実です。

要点: 1本なら小さな差でも、3本になると表示の違いがそのまま合計に出ます。

私が毎日飲む前にやっている、缶を選ぶ4つの手順

私は育児中で、子どもが寝たあとの数十分にノンアルを1本あけるのが楽しみです。そのうえで、毎日続けるために次の4つを順番に確認しています。

  1. 前面と裏面で「アルコール0.00%」かどうかを見る。
  2. 栄養成分表示で、100mlあたりのエネルギーと糖質を見る。
  3. 原材料欄で甘味料の名前が並んでいないかを見る。
  4. 食塩相当量の欄を見て、1日の本数で掛け算する。

この4つを一度やっておけば、同じ商品を買い足すときに迷わなくなります。選ぶ基準は、これまでの記事でも書いてきた「缶の裏を読む」という考え方と同じです。

1本の日と3本の日は、分けて考えています

友人が集まった日は、気づけば3本あけていることもあります。そんな日は、翌日の1本を水やお茶に置きかえるくらいで十分だと考えています。毎日きっちりではなく、1週間のトータルで見るほうが続きます。

要点: 缶の裏の4行を一度確認すれば、毎日の1本は迷わず選べます。

毎日飲むことは、そもそも研究でどう扱われているのか

ノンアルコール飲料を毎日の飲み方に取り入れる研究は、すでにいくつもあります。たとえば、ノンアルコール飲料を提供するとアルコールの摂取量がどう変わるかを調べたランダム化比較試験が、学術データベースに登録されています。出典はPubMed: Effect of provision of non-alcoholic beverages on alcohol consumption: a randomized controlled studyです。

ここで気をつけたいのは、研究は「飲み方」を扱っていて、「どんな商品でも毎日OK」を保証するものではないことです。商品の成分は銘柄ごとに違うので、結局は缶の表示に戻ってきます。

よくある質問

毎日飲んでも肝臓に影響はありませんか?

アルコール0.00%の商品であれば、アルコールによる影響は考えにくいです。ただ、ごく少量でもアルコールを含む商品はあるので、表示の確認は必要です。体調や持病が気になる場合は、かかりつけの医師に相談してください。

1日に何本までなら大丈夫ですか?

決まった本数はありません。エネルギー・糖質・塩分を缶の表示から合計して、自分の食事とのバランスで考えるのがおすすめです。

断酒中でも毎日飲んでいいですか?

人によって感じ方が違います。飲み物の味が飲酒の記憶を呼び起こす人もいるので、断酒中の人は自分の様子を見ながら選んでください。

ゼロ表示の缶なら、いくら飲んでも同じですか?

ゼロ表示にも基準があり、完全な0ではありません。本数が増えるほど合計も増えるので、3本以上飲む日は表示を足し算しておくと安心です。

今夜の1本をあける前に、缶の裏の栄養成分表示を一度だけ写真に撮ってみてください。それだけで、毎日の選び方に迷わなくなります。

※本記事は一般情報であり医療的助言ではありません。