結論から言うと、水で割ってもグラスの中の純アルコール量は変わりません。変わるのは、味の濃さと、飲み切るまでの時間です。「薄くしたから今夜は少なめ」と思っていた土曜の晩酌を、計算式で確かめ直した記録をまとめます。水を挟む飲み方そのものについては、以前の記事でも書いたので、今回は「量」の側から見ていきます。
※本記事は一般情報であり医療的助言ではありません。
土曜の夕方、グラスに注いだ焼酎の量
土曜の夕方、台所で水割りを作りました。焼酎を計量カップで量ると60mlです。氷を入れ、水を足して、グラスはほぼ満杯になりました。見た目は大きなグラスなので、なんとなく「たくさん飲んだ気分」になれます。
自分は週のうち4日を休肝日にして、飲む日の量を毎回メモしています。この夜に書いたのは、焼酎のアルコール度数が25度で、量が60mlということだけでした。
計算式に当てはめると
純アルコール量は「摂取量(ml)×アルコール濃度(度数/100)×0.8」で求められ、500ml・5%のビールは約20gになる、と厚生労働省の資料に例が載っています(厚生労働省「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」、p.4)。この式に焼酎を入れると、60×0.25×0.8で12gです。
水をいくら足しても、式の中の「60ml」と「25度」は焼酎そのものの量と度数なので、この12gは動きません。
要点: 水割りの純アルコール量は、入れた焼酎の量と度数で決まります。
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薄めると何が変わるのか
では、水を足すことに意味はないのでしょうか。自分は、そうは思っていません。変わるものがはっきりあります。
作り方 | 焼酎の量と度数 | 純アルコール量 | 変わるもの |
|---|---|---|---|
ロック | 60ml・25度 | 12g | 濃さ、飲み切る速さ |
水割り | 60ml・25度 | 12g | 濃さが下がり、飲む時間が延びる |
量を減らした水割り | 30ml・25度 | 6g | 純アルコール量そのもの |
図: 作り方ごとの純アルコール量(厚生労働省の計算式で筆者が算出)
変わるのは「ペース」と「量の見え方」
水割りにすると、同じ12gでもゆっくり飲めます。厚労省の資料も、飲酒の合間に水や炭酸水を飲むなどして、アルコールをゆっくり分解・吸収できるようにする配慮に触れています(同資料、p.5)。ゆっくり飲むことには意味があります。ただし、それは「減らした」のとは別の話です。
要点: 薄めるとペースは変わりますが、量を減らしたことにはなりません。
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「減らす」には、注ぐ前に決める
自分が試して続いたのは、水の量ではなく、焼酎の量を先に決めることでした。計量カップで30mlを量り、そこに水と氷を足します。
- 注ぐ前に、焼酎の量を量る
- 度数をラベルで確かめ、式で純アルコール量を出す
- メモに「ml・度・g」の三つを書く
- 足りない夜は、焼酎ではなく炭酸水を足す
計量カップは一番安い節酒の道具
台所にある計量カップで十分です。目分量で注ぐと、グラスが大きいほど量が増えます。最初の一週間は、毎回量るだけで、いつもの自分が思っていたより多く注いでいたことが分かりました。
要点: 減らす鍵は、水の量ではなく、注ぐ前に量る習慣です。
量を決めた夜の、台所での手順
実際の手順を、台所での動きのまま書いておきます。まず、棚から計量カップを出します。次に、その夜に飲むと決めた量だけ焼酎を量り、グラスに移します。残りの焼酎は、その場で栓をして元の場所へ戻します。ここが大事で、ボトルを卓上に置いたままにすると、つい足してしまうんです。
氷と水を入れたあと、メモを開いて「ml・度・g」を書きます。書き終えてから初めて一口目を飲む、という順番にしました。たった一分の手間ですが、この一分で「今夜はこれで終わり」という線がはっきりします。
足りない夜は、割る側で調整する
量を減らすと、物足りなく感じる夜もあります。そのときは、焼酎を足さずに、炭酸水やお茶で割る量を増やしました。味の満足感は残り、純アルコール量は増えません。
要点: ボトルを戻してから飲み始めると、決めた量が守りやすくなります。
記録に出た土曜の変化
量を量り始めてから、土曜の晩酌のメモに残る数字が揃い始めました。以前は「水割り二杯」としか書けなかったのが、「60ml・25度、12g」と書けるようになったんです。この差は、あとで見返したときに効きます。
ここで書いたのは、あくまで自分の記録です。体の数値が良くなった、といった効果を言い切るつもりはありません。分かったのは、数字で書くと自分の飲み方を把握しやすい、ということだけです。
他のお酒にも応用できる
同じ式は、ビールでもワインでも使えます。度数が高いお酒ほど、少ない量でも純アルコール量は大きくなります。ラベルの「度数」を見る癖がつくと、買い物のときの選び方も変わってきます。
要点: 式を覚えておくと、どのお酒でも同じ物差しで測れます。
よくある質問
水割りと炭酸割りで、純アルコール量は変わりますか。
割る飲み物が水でも炭酸水でも、入れた焼酎の量と度数が同じなら、純アルコール量は変わりません。
計量カップがないときはどうすればいいですか。
量が分かるメジャーカップや、目盛り付きの容器があると便利です。ない場合は、いつも使うグラスの何分目かを決めておくと、毎回の量を揃えやすくなります。
自分に合った量はどう決めればいいですか。
厚労省の資料は、自分に合った飲酒量を決めて、健康に配慮した飲酒を心がけることが大切だと述べています。体質や年齢で適量は異なるため、不安がある場合は医療機関に相談してください。
薄い水割りを何杯も飲むのは問題ですか。
杯数が増えると、その分だけ焼酎の量も増えます。杯数ではなく、合計の純アルコール量で数えるのがおすすめです。
次に水割りを作る夜は、焼酎を注ぐ前に、まず量ってみてください。数字が一つ書けるだけで、見え方が変わります。

