一人暮らしの1ヶ月のお酒代、相場はいくら?

「自分のお酒代って、高いのか普通なのか」——そう気になって検索している人は少なくないと思う。一人暮らしをしていると飲み代を比較する相手がいないし、何となく払い続けていると気づいたら結構な金額になっていた、という経験は自分にもある。先に答えを書くと、一人暮らしのお酒代の相場は宅飲みメインなら月5,000円前後、外飲みが加わると月10,000〜15,000円が一つの目安になる。ここでは宅飲みと外飲みに分けて内訳を整理し、自分がログで測って分かったことも併せて書いていく。

宅飲みだけなら月5,000円前後が目安

宅飲みの支出は「何を、どれくらいの頻度で飲むか」でほぼ決まる。スーパーやコンビニで買うビール・チューハイ・ワインの価格帯を思い浮かべると計算しやすい。

  • 缶ビール(350ml・200〜250円)を週3本 → 月約2,500〜3,000円
  • チューハイ(350ml・150〜200円)を週5本 → 月約3,000〜4,000円
  • ボトルワイン(1本1,000〜1,500円)を週1本 → 月約4,000〜6,000円

つまり「毎日飲むけど自宅だけ」なら5,000〜7,000円、「週に数回・宅飲みのみ」なら3,000〜5,000円に収まる人が多い。おつまみ代も含めると1,000〜2,000円上乗せになることを念頭に置くといい。

外飲みが加わると月10,000〜15,000円へ跳ね上がる

外飲みは1回あたりのコストが一気に大きくなる。居酒屋でビールを2〜3杯飲んで軽く食べれば、1回3,000〜5,000円は普通にかかる。月2回の飲み会があれば、それだけで宅飲みとは別に6,000〜10,000円の支出が乗ってくる計算だ。

外飲みが月2〜3回ある人のざっくりした内訳はこうなる。

  • 宅飲み:月4,000〜6,000円
  • 外飲み:月6,000〜10,000円
  • 合計:月10,000〜16,000円

月15,000円を超えてくると「ちょっと多いかも」と感じる人が増える印象で、自分もかつてはそのゾーンにいた。ただ、こうした相場はあくまで感覚ベースの話であり、自分の支出を正確に把握するにはやはりログを取るのが一番早い。

ログで測ったら、自分の数字はどうだったか?

Apple WatchとUntappdで飲酒ログを取り始めたのは3年ほど前のことだ。Untappdはクラフトビアのチェックインアプリとして使っている人も多いが、自分は「いつ・何を・何杯飲んだか」の記録帳として使っている。そこに家計簿アプリの支出データを組み合わせると、飲酒量と支出の相関が一目で分かるようになる。

計測前:「たいして飲んでない」という思い込み

ログを取る前、自分は「週2〜3回飲んでいるだけだし、そんなに使っていないはず」と思っていた。ところが家計簿アプリで「酒類」タグを集計してみると、月平均で12,000円台が出てきた。内訳を確認すると、外飲みが月2回・各4,000〜5,000円、宅飲みが週2〜3回で月3,000〜4,000円という組み合わせだった。

数値で測ると「思っていたより多い」という事実が静かに浮かび上がる。感覚ではなくデータで見ると、言い訳のしようがない。これがログ管理の面白さであり、少し怖いところでもある。

週末2日だけ飲む運用に切り替えた後の変化

その後、飲む日を週末2日(土・日)に限定する運用にしたところ、宅飲みコストは月2,000〜3,000円まで下がった。外飲みも「週末の外飲みなら行く、平日は行かない」というルールにしたことで、月1回・3,000〜4,000円程度に落ち着いた。結果として月の酒類支出は5,000〜7,000円のレンジに収まるようになり、かつてと比べると月5,000〜7,000円が浮いた計算になる。

Apple Watchを見ると睡眠スコアの変化も出てくるのだが、それはまた別の話として。ここで言いたいのは、「相場を知る」だけでなく「自分の数字を測る」ことで初めて行動が変わる、という点だ。

浮いたお酒代の行き先として、つみたてNISAを選んだ理由

月5,000〜7,000円が浮くと、「どこへ回すか」という問いが自然に生まれる。自分が選んだのはつみたてNISAへの積立だった。ここでは「なぜNISAなのか」をQ&A形式で整理する。

Q. 月5,000円程度の積立で意味があるの?

小さく始めることに意味がある、というのが自分の考え方だ。つみたてNISAの年間非課税枠は120万円(2024年からの新NISAのつみたて投資枠)だが、上限いっぱいまで入れることを焦る必要はない。月5,000円でも毎月コツコツ続けることで、投資の仕組みに慣れながら資産形成のリズムが生まれる。金額よりも「継続して入れ続ける習慣を作ること」の方が最初は重要だと感じている。

Q. NISAとiDeCo、どちらを先にすればいい?

これは個人の状況によるが、「まず流動性を確保したい」という人にはつみたてNISA(新NISAのつみたて投資枠)が使いやすい。iDeCoは原則として60歳まで引き出せないため、急な出費に備えたい一人暮らしの段階では、NISAを先に使い始める方が心理的なハードルが低い。もちろん会社員で節税メリットを最大化したいなら両方を組み合わせる選択肢もあるが、「まず始める」ことを優先するならNISAから、が自分の答えだ。

Q. 「お酒代を積立に回す」と決めた動機は何?

飲酒ログを眺めていたとき、「この月の酒類支出12,000円が、もし30年間毎月積み立てられていたら」という仮定が頭をよぎった。具体的な将来価値を計算するのは証券会社のシミュレーターに任せればいいが、数字で見ると「今の消費」と「将来の資産」がトレードオフの関係にあることが体感として伝わってくる。

自分の場合、月5,000円を「酒類予算の削減分」から積立に自動振替する設定を作った。自動化すると「今月は飲み過ぎたからやめよう」という言い訳が生まれにくくなる。ガジェットでログを取り、家計管理アプリで支出を可視化し、証券口座の自動積立で行動に落とし込む——この3点セットが自分にとっての「お酒代をお金に変える」サイクルだ。

まとめ:相場を知ることより、自分の数字を測ることが先

一人暮らしのお酒代の相場は、宅飲みのみなら月5,000円前後、外飲みが加わると月10,000〜15,000円というレンジが一つの目安になる。ただし相場と比べて「自分は多い・少ない」を判断するより、まず自分の支出をログで記録して内訳を分解する方が意味がある。

家計簿アプリで「酒類」タグを付けるだけでも、1ヶ月後には思いがけない数字が見えてくる。そこから「外飲みを月1回減らす」「宅飲みの頻度を週末に限る」といった具体的な調整が生まれ、浮いた分をNISAや学習費用へ回す流れが自然と作れる。

飲む量を減らすことを目的にしなくていい。自分の数字を測ることだけ始めてみると、次のアクションは案外自然に決まってくる。

※本記事は一般情報の提供を目的としており、医療的助言・診断・治療の推奨を行うものではありません。健康上の不安がある場合は医療機関にご相談ください。