「とりあえずウーロン茶で」と言い続けた時代
平日はノンアルビール、週末だけ少量ワインというスタイルに切り替えてから、もうすぐ3年になる。家での飲み方はわりとすぐ定着したんですが、外食のときだけはずっとモヤモヤしていたんですよね。
友人との飲み会、仕事帰りの同僚とのご飯、取引先との食事。居酒屋に入ってまず飲み物を聞かれると、なんとなく「ウーロン茶で」と反射的に答えていた。ノンアルビールを頼めばいいのに、なぜか言い出せない。「お酒飲まないの?」って聞かれるのが面倒な気がしていたし、そもそもお店によってはノンアルビールの選択肢が乏しかったりして、期待して頼んでがっかりするのも嫌だなと思っていた。
でも今は違う。最初の一杯からノンアルビールをすっと注文できるし、むしろメニューを見て「あ、これ置いてるんだ」と小さく喜んだりする。何がどう変わったのかを振り返ってみると、いくつかはっきりした転換点があった。
最初の転機は「一人焼き肉」だった
変わるきっかけは、意外にも一人焼き肉だった。ノンアルスタイルを始めてから1年くらい経ったころ、仕事帰りにどうしても焼き肉が食べたくて、ひとりでふらっと入ったお店でのこと。
誰かと一緒じゃないから、余計な気遣いが要らない。「とりあえず何飲みますか」と聞かれて、初めてためらいなく「ノンアルビールください」と言えた。そのときサッと出てきたグラスのノンアルビールが、焼き肉の香りと合わさって、本当においしかったんです。ああ、居酒屋でノンアルビールってちゃんと成立するんだな、と体感した瞬間だった。
「他の人がどう思うか」より「自分が何を飲みたいか」を先に考えていいんだって気づいたのは、地味だけど大きな学びだった。一人のときに何度か試してみて、注文する流れに慣れてから、複数人の場でも自然に言えるようになっていった。
居酒屋のノンアル事情、3年で変わった
選択肢がじわじわ増えている
正直なところ、3年前と今とでは居酒屋のノンアル事情がずいぶん変わったと感じている。昔は「ノンアルビールは一種類だけ、おまけみたいに書いてある」というお店がほとんどだった。今は2〜3種類並んでいることも増えたし、クラフト系のノンアルスパークリングや、ノンアルのサングリア風ドリンクをメニューに入れているお店も出てきた。
チェーンの居酒屋でも、ノンアルカクテルのページが独立して設けられているのをよく見かけるようになった。「ノンアルの人向け」ではなく「ドリンクの選択肢のひとつ」として当たり前に並んでいる感じ。この変化はじわじわとだけど、確実に進んでいると思う。
お店選びの段階でリサーチするようになった
私がやるようになったのは、幹事のときに限らず「事前にお店のメニューをざっと確認する」こと。最近はSNSやグルメサイトで飲み物メニューの写真が載っていることも多いので、ノンアルの選択肢があるかどうか、だいたいわかるようになった。
もしノンアルがほとんど期待できなさそうな居酒屋だったとしても、それはそれでいい。そういうときはウーロン茶か炭酸水にして、食べ物を楽しむ夜にすればいい。「ノンアルビールがないと損」ではなく、「あれば嬉しい、なければ別の楽しみ方をする」くらいの気持ちでいると、外食のハードルがすごく下がる。
注文のコツと、食事との合わせ方
最初の一杯に迷ったら「炭酸感」で選ぶ
居酒屋でのノンアル選びで迷ったとき、私が基準にしているのは「炭酸の強さと香り」のバランス。最初の一杯は料理が来る前から飲み始めることが多いので、喉越しがいい強炭酸タイプのノンアルビールか、ノンアルのレモンサワー系を選ぶことが多い。料理がはじまったら、食材に合わせてドリンクを切り替えるのも楽しいんですよね。
たとえば揚げ物が多いコースなら、後半はすっきりした柑橘系のノンアルカクテルに切り替える。脂っぽさをリセットしてくれる感覚があって、食べ過ぎ防止にもなる気がしている(あくまでも個人的な感覚の話です)。刺身や和食メインの日は、スパークリングタイプよりも少しおとなしめの炭酸感のものが合う。料理との組み合わせを考えながら選ぶと、居酒屋でもちゃんと「飲んでいる感」が出て楽しい。
周りに気を遣わせない、さらっとした言い方
複数人で飲みに行くとき、最初に「私はノンアルにするね」と軽く一言添えるようにしている。言い訳がましくなく、ただ事実として伝えるだけ。「今日は飲まない気分で〜」くらいのトーンで十分で、相手もそれ以上聞いてこないことがほとんど。
以前は説明しなきゃいけない気がして、つい「体調が〜」とか「明日早いから〜」と理由をつけていた。でも理由なんてなくてもいいんだと気づいてから、すごくラクになった。ただ自分がそう選んでいる、それだけのことなんですよね。周りへの配慮よりも、自分の選択に自信を持つことの方が大事だったと今は思う。
3年続けてわかった、外食ノンアルの醍醐味
外食でノンアルを選び続けて気づいたのは、「食事の記憶が鮮明に残る」ということ。お酒を飲んでいたころは、食事の後半に何を食べたかふわっとしてしまうことがあった。今は終わりまでクリアな状態で食卓を楽しめるから、料理の味や会話の内容をちゃんと覚えている。これが意外と嬉しいんですよね。
居酒屋でノンアルを飲む自分に、最初は少しぎこちなさを感じていた。でも今は「居酒屋でもノンアルで楽しめる人」という自分のスタイルが、なんだか好きになっている。選択肢が増えたお店の雰囲気の変化も追い風になってくれているし、外食でのノンアル選びは今後もっと自由になっていくんじゃないかと思っている。
次に飲み会の予定があるとき、メニューのノンアルページをちょっとだけ期待しながら開いてみてほしい。思っているより、選べる一杯が増えているかもしれないから。
※本記事は一般情報であり、医療的助言ではありません。健康に関するご不安は医療機関にご相談ください。

