そもそも自分、お酒に使うお金がゼロに近い
正直に言うと、自分はもともとお酒がほぼ飲めない体質です。ビールを半缶あけた瞬間に顔が真っ赤になるやつ。ALDH2が低活性型っていう、アジア人にわりと多いタイプで、飲もうとしても体が「ノー」を出してくる。だから断酒とか節酒とか、そういうターニングポイントはなくて、最初からノンアル一択でやってきました。
でも、お金の話になると「飲まないから節約できてる」より少しちがう実感があって。自分の場合、削れたのはお酒代じゃなくて「飲み会という場所に払っていたコスト」のほうなんですよね。
居酒屋のドリンク代、2時間3000円のコース、二次会のバー。ノンアルソフトドリンクだけ頼んでいても、場所代・雰囲気代みたいな感じで払ってきた金額が、20代前半の2〜3年でじわじわ積み上がってたんです。それに気づいたとき、「あ、このお金の行き先、もっとちゃんと選べるな」って思いました。
「飲み会費用」を「コト消費」に振り替える、という発想
コト消費って言葉、マーケティング文脈でよく聞くけど、要は「モノじゃなく体験にお金を使う」という話。自分がやったのは、毎月の飲み会代として何となく消えていた金額を、意識的に体験や学びに置き換えることでした。
月に1回の「体験予算」をつくる
まず財布の中に「今月の体験枠:8000円」という箱をつくりました。以前、飲み会2〜3回で消えてたのと同じくらいの金額です。ここから美術館、ちょっと良いカフェでの読書会、料理教室、クラフトビール(ノンアル)のテイスティングイベントに使うようにした。
マジでこれだけで体感が変わりました。飲み会の翌日って「楽しかったけど、何が残ったっけ?」ってなりがちだったんですけど、体験に使うと記憶の密度がちがう。写真も残るし、話のネタにもなるし、「あのとき〇〇した」が積み上がっていく感じがある。
「残ったノンアル代」も積み立てに回す
ノンアル飲料って、クラフト系でも1本300〜600円くらい。外飲みで頼むとたまに1000円超えることもあるけど、それでもお酒より安いケースが多い。その差額、月単位だと1000〜3000円くらいになる。
ぶっちゃけ最初は「誤差じゃん」と思ってたんですけど、12ヶ月まとめると1万2000〜3万6000円。これをそのまま証券口座のインデックスファンドに積み立てるようにしたら、2年後に「あ、ちゃんと増えてる」ってなりました。金額より、「なんとなく使ってた枠を、選んで使う枠に変えた」感覚のほうが大きかったりするんですけどね。
コト消費の中でも「リターンが出やすい体験」を選ぶ
体験にお金を使うにしても、全部が同じわけじゃなくて。自分の中で「これは気持ちよく使えてるな」と思う基準が少しずつできてきました。
スキルや知識が残る体験
たとえばコーヒーのカッピング講座とか、フードペアリングのワークショップとか。ノンアル好きとしてはノンアルビールと食の組み合わせを学ぶイベントも行ったりします。こういう体験って「楽しかった」だけじゃなくて、次の日から使える知識や感覚として残る。ライターとしてのネタにもなるし、普通に友達との会話でも話せる。
コスパって言葉は安っぽく聞こえるかもしれないけど、「体験1回あたりどれだけ記憶や知識が増えるか」みたいな軸で選ぶと、お金の満足度が上がった気がします。
人と出会える場に課金する
飲み会の代わりになる場として、読書会とか勉強会系のイベントに参加するようになりました。参加費1500〜3000円くらい、お酒なし、ソフトドリンクで2〜3時間。同じ興味を持つ人と話せるし、次につながる縁ができることもある。
自分はお酒の場が得意じゃないので、シラフで話せる場のほうが圧倒的に本音で話せる。それが結果的に人脈というか、「また話したいな」という関係に育ちやすかったりします。これも立派な「投資」だと思ってます。
Z世代的に「お金の使い方=自分の解像度」という感覚
最近、同世代と話すとよく出てくるのが「何にお金を使うか、もう少し丁寧に考えたい」という話題。モノより体験、消費より投資、みたいな文脈は今や普通になってきてるけど、それを実際の行動に落とすのってちょっとハードルがあったりする。
自分の場合、「どうせ飲み会行くならお酒飲んでも飲まなくても大差ない」という体質的な事情があったから、逆に「じゃあこのお金、本当に楽しいことに使おう」って自然に動けた部分があります。これ、ALDH2低活性型に生まれた数少ないアドバンテージかもしれないって思ってます(笑)。
お金の使い方って、突き詰めると「自分が何を大事にしているか」を可視化するもの。飲み会の場所代に払うのか、体験の記憶に払うのか、未来の自分への積み立てに払うのか。どれが正解じゃなくて、「選んでいる感覚」があるかどうかが大事なんだと感じます。
まとめ:「飲まない分」より「使い方を選んだ分」が変化をつくる
自分はそもそもお酒を飲まないので、「飲むのをやめてお金が浮いた」というドラマチックな話はできないけど、「飲み会というフォーマットに払ってたお金を、もっと意識的に使い始めた」という変化はあります。
体験枠をつくる。差額をコツコツ積み立てる。スキルが残る体験に課金する。シラフで話せる場を選ぶ。どれも大きなことじゃなくて、「選ぶ解像度を上げる」というイメージ。
ノンアル好き・飲めない体質の人って、お酒の話になると「損してる感」を持ちやすい場面もあるけど、個人的にはかなりお金の使い方が整理しやすい立場だと思ってます。飲み代ゼロで体験代は同じか、それ以上に払える。そっちのほうが、明らかに楽しい。
そういう「選ぶ楽しさ」をこれからもレポートしていくので、また読んでもらえたら嬉しいです。
※本記事は一般情報であり、医療的助言・診断・治療の推奨を目的としたものではありません。健康上の不安がある場合は、医療機関にご相談ください。


