結論から言うと、ノンアルビールの新作は「おいしいかどうか」で一括りにせず、香り、後味、食卓との相性の3軸に分けて見ると、自分に合う一本が見つかりやすくなります。新作が出るたびに売り場の前で立ち止まる私が、育児の合間に試しながら落ち着いた比べ方です。銘柄名を挙げて優劣をつける記事ではなく、どの新作にも使える物差しの話として読んでください。

新作を前にして、いつも迷うこと

第一子を出産して授乳期に入ってから、私は自然とお酒を飲まない生活に移りました。完全にやめると決めたわけではなく、飲まない方を選んでいるうちにそれが普通になった、という感覚です。そうなると、夕食のときに「何か一杯」が欲しくなる場面でノンアルビールの出番が増えます。

新作が出ると気になって手に取るのですが、最初の頃は失敗がつきものでした。パッケージの印象で選んで、飲んでみたら想像と違った。そんな経験を重ねるうちに、好みの問題だと思っていた違いが、実はいくつかの要素に分けられると気づきました。

「ビールっぽさ」は一つではない

ビールらしさと言っても、麦の香ばしさ、苦み成分の苦み、炭酸の刺激、のどごしと、感じ方は人によってばらばらです。私は子どもを寝かしつけたあとに、少し冷えたものをゆっくり飲みたい型なので、のどごしよりも香りと後味を重視していました。

自分が何を求めているのかを先に言葉にしておくと、新作の感想を読むときも、他人の「おいしい」が自分にとってどういう意味なのかを翻訳しやすくなります。

要点: 迷う原因は味の好みではなく、見ている要素が混ざっていることにあります。

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比べる3つの軸を決めました

私が使っているのは、香り、後味、食卓との相性の3軸です。どれも専門的な知識は要らず、一口飲んで少し待てば判断できます。

軸1:香り

器に注いだ直後と、半分ほど減ったあとで香りを確かめます。麦芽の香ばしさが前に出るもの、柑橘のような苦み成分の香りが立つもの、ほとんど香りがなくすっきりしたもの、と大きく三つの傾向に分かれると感じています。

軸2:後味

飲み込んだあと、舌に何が残るかを見ます。甘みが残る型は、食事の途中だと重く感じる日があります。逆に後味が軽すぎると、一本飲み終えたときに物足りなさが残ります。

軸3:食卓との相性

同じ一本でも、唐揚げのような濃い味の日と、お魚中心の日では印象が変わります。新作は単体で評価されがちですが、実際に飲むのは食事の時間なので、この軸は外せません。

要点: 香りは注いだ直後と半分のあと、後味は飲み込んだあと、相性は実際の食事で確かめます。

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3つの型を対比してみました

試してきた新作を、香り・後味・相性の軸で大まかな型に分けて並べると、向き不向きがはっきりします。銘柄ではなく型で見るのがポイントです。

分類

香りの傾向

後味の傾向

合わせやすい食事

麦芽感が強い型

香ばしさが前に出る

やや甘みが残る

揚げ物、肉料理

すっきり型

香りは控えめ

軽くて切れが良い

魚介、和食、野菜料理

柑橘香り型

柑橘や草のような香り

ほのかな苦みが残る

香辛料の効いた料理、乳製品

図: 私の体験にもとづく型別の傾向(個人の感想であり、製品ごとに異なります)

どの型が優れているということはなく、その日の食事と気分で選び分けるのが一番しっくりきました。

向き不向きを正直に書くと

麦芽感の強い型は満足感がある一方で、毎日だと少し重く感じる日があります。すっきり型は食事を邪魔しませんが、一本だけで楽しむと物足りないかもしれません。柑橘香り型は好みが分かれやすく、苦手な人はひと口目で合わないと感じるはずです。

買う前に缶の裏で確認していること

コンビニやドラッグストアの棚の前で、ラベルを裏返すのが私の癖です。味とは別に、育児中の私が必ず見る点があります。それは表示です。ノンアルコール飲料といっても、アルコール分が全く含まれないものと、ごくわずかに含まれるものがあります。授乳中や運転の予定がある日は、表示を読んで選び分けます。

アルコールを含む飲み物については、厚生労働省の「健康に配慮した飲酒に関する指針」に、純アルコール量の考え方が載っています。純アルコール量は「摂取量(ml)×アルコール濃度(度数/100)×0.8」で計算でき、ビール500ml(5%)なら20gです。詳しくは厚生労働省の指針(PDF)で確認できます。

ノンアルでも「ほぼ0」なのか「0.00%」なのかで事情が変わる場面があるので、迷ったら缶の表示と製造元の案内を見るようにしています。

私が缶の裏で見る順番

  • アルコール分の表示(0.00%か、わずかに含むか)
  • 原材料の並び(甘味料や香料の使い方)
  • 内容量(一人で飲み切れる量か)
  • 保存方法(開封後の扱い)

要点: 味より先に、アルコール分の表示を読む習慣をつけておくと安心です。

家で試すときの、小さな工夫

キッチンで冷やしておいて、リビングのテーブルで落ち着いて試すのが我が家の流れです。新作を試すときは、同じ器と同じ温度で比べると差が分かりやすくなります。我が家では、冷蔵庫で冷やした状態で注ぎ、最初のひと口は何も食べずに飲みます。そのあと食事と一緒に二口目、三口目と進めて、相性を確かめます。

一度に何本も買わない

新作が気になると複数本まとめて買いたくなりますが、私は一度に二本までにしています。飲み比べるときも、一晩で全部試すのではなく、日を分けるようにしました。味覚は疲れや空腹で変わるので、同じ条件で比べるほうが後悔しません。

気に入らなかった一本の使い道

合わなかった一本は、氷を入れて割ったり、料理の下ごしらえに少し使ったりしています。無理に飲み切らなくても、飲み方を変えると印象が変わることがあります。

よくある質問

新作は発売直後に買うべきですか

私は急ぎません。発売直後は店頭に並ぶ種類が限られていることも多く、少し待ってからいくつかの口コミを読み、自分の3軸に合いそうなものを選ぶほうが外しにくいと感じています。

子どもの前で飲んでも大丈夫ですか

ノンアルビールは見た目がビールに近いので、我が家では子どもが真似しない時期には別の容器で飲むなど、家庭ごとに工夫しています。ご家庭の方針に合わせて決めてください。

毎日飲んでもよいのでしょうか

飲む量や体質、状況によって事情は変わります。気になる場合は医師や薬剤師などの専門家に相談してください。

今夜の一本を選ぶあなたへ

新作のノンアルビールは、評判より自分の物差しで選ぶほうが長続きします。まずは今夜の食事を思い浮かべて、香り、後味、相性のどれを重視するかを決めてみてください。次の買い物が少し楽しみになるはずです。

※本記事は一般情報であり医療的助言ではありません。