「飲み会に行かない」だけで、毎月なにかが積み上がっていた

自分はビール半缶で顔が真っ赤になるタイプで、ALDH2の活性が低い、いわゆるアジア系に多い体質だ。だから最初からノンアル一択で生きてきた。飲み会の席でも、クラフトノンアルビールを頼んで普通に楽しんでいる。「なんで飲まないの?」より「それ、うまそう」って言われる時代になってきて、正直だいぶ生きやすい。

ただ、ここ1年くらいで気づいたことがある。飲み会に参加しない回数が増えるにつれ、なんとなく「浮いたお金、どこ行った?」ってなってきたのだ。周りが居酒屋で3,000〜5,000円使っている間、自分はファミマのノンアルクラフト1本(350円前後)で済んでいる。月に4〜5回の飲み会をスルーするだけで、ざっくり1〜2万円の差が出る計算だ。

その差額を「なんとなく口座に残す」のか、「ちゃんと使い道を決める」のかで、半年後の自分がけっこう変わる——そのことを実感したので、今日はそれを書いてみたいと思う。

「道具に課金する」という発想に切り替えた

最初のきっかけは、マイクへの2万円

自分は週末に動画編集と音声コンテンツ制作を副業でやっている。クライアントワークで月3〜5万円くらいの売上だった頃、ずっと気になっていたのが「音質」だった。内蔵マイクで収録した音声は、どんなに編集を頑張ってもどこかコモった印象になる。マジで、差がわかる人にはすぐバレる。

でも「2万円のコンデンサーマイクか……」と二の足を踏んでいた。そこで計算してみた。飲み会を月4回スルーして、差額が1万5,000円。ノンアル飲料に月3,000〜4,000円使うとして、差し引き約1万円強が「余剰」になっている。2ヶ月貯めれば買える。

買ってみたら、次のクラスのクライアントから「音、いいですね」と言われるようになった。それがきっかけで、単価を1.2倍に上げても仕事が来るようになった。道具1個で収益構造が変わる体験、正直びっくりした。

「道具」の定義を広げると、投資対象が増える

ここで言う「道具」は、ハードウェアだけじゃない。自分が実際に買ったものを並べてみると、こんな感じだ。

  • コンデンサーマイク(約2万円)→ 音声品質向上、単価アップ
  • 有料フォントセット年間サブスク(約1.2万円)→ デザイン納品物のクオリティが上がった
  • クラウドストレージの上位プラン(月600円)→ クライアントとのやり取りが劇的にスムーズに
  • モニタースピーカー(約1.8万円)→ 音響チェックの精度が上がり、修正回数が減った

合計6万円ちょっと。これを1年間の「飲み会スルー差額」から捻出した。ぶっちゃけ、全部飲み会費用で消えていたら0円のリターンだったわけで、道具に変えた分だけリターンが出ている感覚がある。

「消費」と「投資」の境界線をどこで引くか

使って終わりか、使って育つか

飲み会でのお酒代は、使ったその夜で消費が完結する。楽しければそれでいいし、自分はノンアルで参加するから否定はしない。ただ、自分が選ばない分のお金を何に使うかで、「使って終わり」か「使うたびに育つ」かが分かれる。

マイクは買った翌日から毎回の収録に使う。フォントは毎回の納品物に使う。1回の飲み会代が3,000円なら、その金額のツールが月30回稼働すれば、1回あたりのコストはほぼゼロになる計算だ。これを意識すると、買い物の基準が変わる。

「回収期間」で考えると決断が速くなる

自分が道具を買うときに意識しているのは「何ヶ月で元が取れるか」という視点だ。

  1. その道具を使うことで、作業時間が何時間短縮できるか
  2. その道具を使うことで、単価がいくら上げられそうか
  3. それと購入価格を比較して、3〜6ヶ月以内に回収できそうか

マイクの場合、単価が1.2倍になって月1万円収入が増えたとすると、2万円のマイクは2ヶ月で回収できた計算になる。この「回収期間の逆算」を持つと、「高い」「安い」じゃなくて「早い」「遅い」で判断できるようになる。思考のフレームが変わる感じ、マジで面白い。

ノンアル生活が「余白」をくれる、という話

翌朝のクリアさが、判断力を底上げする

これはお金の話とは少し違うけど、外せないポイントだ。飲まない夜の翌朝って、頭が本当にクリアだ。自分はもともと飲まないから当たり前といえば当たり前なんだけど、周りが二日酔いで「今日は頭が重い」と言っている月曜朝に、普通にコード書いたり、提案資料を作れたりする。

この「使える朝の時間」が積み重なると、副業のアウトプット量に差が出る。時間とクオリティ、両方が積み上がる感じ。結果として、月のアウトプット量が増えて、受けられる案件数も増える。これも広い意味での「飲まない選択のリターン」だと思っている。

お金の余白が、判断の余裕を生む

もう一つ、地味に大事なのが「お金の余裕が心の余裕を作る」こと。副業をやっていると、急に良い案件が来たときに「機材が古くて受けられない」とか「ソフトの上位プランが必要だけど今月厳しい」みたいな場面が出てくる。

ノンアル生活で毎月数千円〜1万円以上の差額が積み上がっていると、そこに「投資用バッファー」が自然にできる。無理なく動ける。これが思っていた以上に、チャンスを逃さない力になっている。

まとめ:「飲まない選択」は資本を育てる

自分はそもそも飲めないから、「お酒をやめた」わけじゃない。ただ、「飲まないぶんのお金を、何かを育てるために使う」という視点は、意識的に選んだことだ。

道具への投資は地味に見えるけど、毎日使うものに課金するほど、1日あたりのコストは下がって、リターンは積み上がる。ノンアル代と飲み会スルー差額を「消費ではなく資本」として扱う習慣が、気づけば副業の単価と月収を底上げしていた。

Z世代の「飲まない選択」って、ただストイックなんじゃなくて、お金と時間を自分に向けて使うってことだと思う。そのフレームで考えると、ノンアルの選択がめちゃくちゃ合理的に見えてくる。自分はこれからも、ノンアルクラフトビールを片手に、次の道具を何にしようか考えていく。

※本記事は一般情報であり、医療的助言・診断・治療の推奨を目的とするものではありません。健康上の疑問や不安がある方は、医療機関にご相談ください。