「飲む夜」と「飲まない夜」、翌朝のお腹がはっきり違う
私がノンアルビール生活をはじめて3年になる。正確には「平日はノンアルビール、週末は少量のワイン」というスタイルなので、一週間の中に両方の夜が混在している。最初はそこまで意識していなかったんですよね。でも半年くらい経ったころから、翌朝のお腹の感覚が曜日によってなんか違うぞ……と気づきはじめた。
「ノンアルの夜」はお腹が静かで、朝のトイレがスムーズ。「ワインの夜」はちょっとガスがたまりやすかったり、腸がぼんやりしている感じがあったりする。もちろん個人差はあるし、その日の食事内容にもよる。でもこれだけ繰り返し比べていると、傾向として見えてくるものがあるんですよね。今回は、私自身の体験をベースに、「ノンアルの夜」と「アルコールありの夜」でお腹の調子がどう変わるかを整理してみたい。
アルコールが腸にもたらすこと:ワインの夜の腸の反応
少量でも腸のリズムは変わる
週末に飲むワインは、グラス1〜2杯くらい。いわゆる「飲みすぎ」には程遠い量だと思う。でもそれでも、翌朝に腸の反応の違いを感じることがある。具体的には、胃がもたれるというよりも、小腸から大腸にかけてがなんとなくずっしりしている感覚。ガスが多いと感じる朝はだいたい、前夜にワインを飲んでいる。
アルコールは消化管の粘膜に直接触れるため、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)に影響を与えることが知られている。また、腸内細菌のバランスにも関わるとされており、有益な菌の活動が一時的に変化するという研究も報告されている。少量のアルコールが腸にとって完全にニュートラルかというと、私の体感では「そうとも言い切れないな」というのが正直なところ。
ワインならではの良い面もある
とはいえ、ワインには赤ワインに含まれるポリフェノールのように、腸内環境にポジティブに働くとされる成分も含まれている。実際、週末のワインタイムはリラックス効果も高くて、副交感神経が優位になる時間として機能している気がする。腸は「第二の脳」と呼ばれるくらい神経系との関係が深いから、リラックスできること自体がお腹の調子にプラスになる側面もある。つまりワインの夜が一概に「腸に悪い」わけではなくて、向き不向きがある、というニュアンスが正確だと思う。
ノンアルの夜の腸:何が起きているのか
発酵系ノンアルは腸活になりえる
私が平日に選ぶノンアルビールは、ここ1年で発酵製法のものに変えた。アルコールを後から除去するタイプで、麦芽由来の成分が残っているもの。これが腸にとってけっこう友好的なんですよね。麦芽に含まれる食物繊維やオリゴ糖に近い成分が腸内細菌のエサになるとも言われていて、飲んだ翌朝のお通じがよりスムーズに感じることが多い。
もちろん、製品によって成分はまったく違う。アルコールフリーのクラフトビール系は発酵由来の成分が豊富なものもあれば、炭酸飲料に近いシンプルな製品もある。腸活目的でノンアルビールを選ぶなら、製造方法や原材料を見てみるのが楽しい。私はラベルを読むのがちょっとした趣味になってきた(笑)。
「食事と一緒に飲む」が腸のリズムを作る
ノンアルの夜で腸の調子がいい理由のひとつは、食事の質も自然と変わることだと思う。ワインに合わせると、チーズやハムなど脂質が多いものを選びがちになる。でもノンアルビールに合わせると、枝豆・豆腐・発酵食品・野菜の浅漬けなど、腸に優しい食材に自然と手が伸びる。お酒の種類が、一緒に食べるものを変えているんですよね。これは3年かけてじわじわ気づいたことで、ノンアルを選んだから腸が良くなったというより、ノンアルを選ぶ夜のトータルな食習慣が腸を応援しているのかもしれない。
比べてわかった「向き不向き」の話
ノンアルの夜が向いているとき
翌日に朝活や運動の予定があるとき、お腹の調子を崩しやすい季節の変わり目、腸内環境を意識的に整えたいタイミング。こういうときは迷わずノンアルビールを選ぶ。お腹が静かな夜は睡眠も深くなりやすくて、翌朝にシャキッと起きられる確率が上がる気がする。腸と睡眠はつながっているなとつくづく思う。
週末ワインが向いているとき
一方、人と食卓を囲むとき、特別な食事を楽しみたいとき、週の疲れをリセットするリラックスタイムとして活用するとき。こういう場面では少量のワインが「儀式」として機能する。腸のことだけ考えればノンアルのほうがシンプルかもしれないけど、食事を楽しむ心の豊かさも、広い意味での体調管理の一部だと思っている。「腸のためにワインを我慢する」ではなくて、「今夜はどちらを選ぶと自分が一番気持ちよく過ごせる?」と問いかけるようにしたら、ストレスがなくなった。
3年続けて私が辿り着いたこと
ノンアルの夜とワインの夜を繰り返しながら、腸のことを観察し続けた3年間。いちばん大きな気づきは、「どちらが正解か」ではなくて「その夜に何を望んでいるか」で選ぶようになったことかもしれない。
腸は毎日のことだから、長い目で見てどちらの夜が多いかがじわじわ効いてくる。私の場合、平日5日がノンアルで週末2日が少量ワインというリズムが、お腹の調子と気分のバランスとして今のところ一番しっくりきている。翌朝のお腹のスムーズさも、週明けのシャキッと感も、3年前とはちょっと変わった。それは劇的な変化ではなくて、「なんとなく腸が機嫌よくいてくれる時間が増えた」という感覚に近い。
どんな夜を選ぶかは、体と対話しながら決めていけばいい。腸はちゃんと毎朝、答えを教えてくれているから。
※本記事は一般情報であり医療的助言ではありません。体の不調や気になる症状がある場合は、医療機関にご相談ください。

