ノンアルチューハイのおすすめは、まず「甘さの強弱」で絞ると外しにくいです
結論から言うと、ノンアルチューハイのおすすめを探すときは、銘柄の人気順よりも「甘さの強弱」で並べて、そのうえでカロリー・糖質・甘味料の3点を缶の裏で確かめるのが、いちばん失敗が少ない選び方です。私は子どもが生まれてからお酒を「選んで飲まない」暮らしになって2年ほどで、夜に冷蔵庫を開けると、チューハイ風の缶をつい手に取ります。ただ、甘すぎて一缶でもたれたり、逆に味が薄くて物足りなかったりと、最初のうちは外すことが多かったんです。
缶の裏の栄養成分表示は、消費者庁が制度を説明しているとおり、決まったルールで書かれています。そのルールを知っていると、売り場で缶を手に取ったときの読み方がぐっと変わります。
この記事では、商品名で順位をつけることはしません。味や表示は商品ごと、時期ごとに変わるからです。その代わり、どの商品にも使える見分け方を、7つのチェック項目としてまとめました。甘さの強弱で並べ替える考え方、カロリーと糖質の「ゼロ」の意味、甘味料の見つけ方、買った後の飲み方まで、順番にお話しします。
先に、全体の見取り図です。
辛口・すっきり系中間・バランス系甘口・果汁感系食事に合わせやすい単体でも食事中でもデザート代わり
図: 甘さの強弱でノンアルチューハイを並べる考え方(筆者の整理。商品ごとの味は実際の表示と味で確認してください)
要点: 銘柄より先に、甘さの強弱で3つの帯に分けてから、缶の裏の表示で絞ります。
関連記事: ノンアルコールビール糖質ゼロの見分け方、缶の裏3か所と甘味料に潜む気づき
「ノンアルチューハイ」とは何か。まず言葉と法律を整理します
お酒かどうかは「アルコール分1度」が分かれ目です
まず言葉の整理です。国税庁のQ&Aでは、酒類はアルコール分1度以上の飲料と定義されています。つまり、アルコール分が1度未満であれば、法律上は酒類ではありません。ただ、「ノンアルコール」と呼ばれる商品の中にも、0.00%と書かれているものと、1%未満の微量を含むものがあります。だから、缶の表示で数字を確認するのが確実です。
ノンアルチューハイは、チューハイのような味わいと炭酸感を持たせた飲料の通称だと捉えてください。ビールテイストの飲料より種類が多く、レモン、グレープフルーツ、ウメ、ピーチなど、果実系が中心です。
家にあるお酒との違いを、数字で見ておきます
厚生労働省の「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」では、純アルコール量(g)は摂取量(ml)×アルコール濃度(度数/100)×0.8で計算するとされています。ビール500ml(5%)なら、500×0.05×0.8で20gです。この式を350ml缶に当てはめて、度数ごとの違いを図にしてみました。
3%8.4g5%14g7%19.6g9%25.2g0%0g(ノンアルチューハイ)
図: 350ml缶に含まれる純アルコール量(厚労省ガイドラインの式で筆者が算出)
ガイドラインでは、生活習慣病のリスクを高める飲酒量を1日あたり純アルコール量で男性40g以上、女性20g以上としています。7%の350ml缶を1本で、女性の目安である20gにほぼ届く計算です。ノンアルチューハイは、この部分が0%の表示のものであれば、数字の上ではそもそも入ってきません。
要点: お酒かどうかはアルコール分1度が境目で、0.00%か微量か、缶の数字で確かめます。
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「甘さの強弱」で3つの帯に分けると、選ぶ手間が減ります
辛口・すっきり系は、食事に合わせたい日向きです
私は食卓に出すなら、まず辛口寄りを選びます。レモンやライムなど柑橘の酸味が立っているタイプは、揚げ物や焼き魚と合わせても口の中が重くなりにくいと感じます。見分け方は、缶の表に「辛口」「ドライ」「無糖」といった言葉があるか、原材料欄の最初に果汁が来ているか、そして甘味料の表記が少ないか、の3点です。
ただし、「甘くない」と「味が薄い」は別物です。辛口寄りは炭酸の強さや酸味で満足感が決まるので、冷やし方で印象がかなり変わります。冷蔵庫の奥でしっかり冷やすと、苦手だったものが急に飲みやすくなった経験があります。
中間・バランス系は、迷ったときの基準にできます
甘さが主張しすぎず、果実の香りも感じられるタイプです。単体で飲んでもまとまりが良く、料理とも喧嘩しません。初めてノンアルチューハイを買うなら、まずこの帯から1本を選んで、自分の「ちょうどいい」を知るのがおすすめです。
選ぶときは、缶の裏の栄養成分表示と原材料欄を見てください。果汁の割合、甘味料の種類、酸味料の有無を見ておくと、次に買い足すときの比較がしやすくなります。
甘口・果汁感系は、デザートとして割り切ると満足度が上がります
桃やぶどう、ベリー系など、甘さと香りがしっかりあるタイプです。食事中に合わせると味が重く感じられやすいので、私は食後の時間に楽しんでいます。子どもを寝かしつけた後に、冷たい一缶をゆっくり飲む、そのくらいの位置づけです。
甘口を選ぶときは、糖質の量が気になる方が多いはずです。次の章で、カロリーと糖質の「ゼロ」の読み方を整理します。
要点: 食事中は辛口寄り、迷ったら中間、食後の楽しみには甘口と、場面で帯を使い分けます。
関連記事: 甘くないノンアルコールワインはどう選ぶ?辛口を見分ける5つの手がかり
カロリー・糖質・甘味料の3点は、缶の裏のここを見れば読めます
「ゼロ」は本当にゼロとは限りません
エネルギーの「ゼロ」は、消費者庁の資料では100mlあたり5kcal未満が基準の目安とされています。糖類や糖質のゼロも、同じく100mlあたり0.5g未満が基準です。つまり、「ゼロ」と書いてあっても、数字の上では微量を含む場合があります。
飲料は100mlあたりで表示されるため、350ml缶なら3.5倍して見る必要があります。たとえば100mlあたり4kcalでも、350mlなら14kcalです。ゼロ表示の商品を何本も続けて飲むなら、この掛け算が効いてきます。
糖質と糖類と炭水化物は、別の言葉です
栄養成分表示では、炭水化物が「糖質」と「食物繊維」に分けて書かれることがあります。糖類は、糖質のうち単糖類と二糖類のことです。缶の裏に「炭水化物」としか書かれていない商品も多いので、まずは炭水化物の数字を見て、あれば糖質・糖類の欄も確認します。
ここで大事なのは、「何を基準に比べるか」を決めることです。私は炭水化物の数字を100mlあたりで揃えて、複数の缶を並べて見比べています。
甘味料は、原材料欄で「甘味料( )」を探します
甘さをつけるために、果糖ぶどう糖液糖などの糖類を使う商品もあれば、高甘味度の甘味料を使う商品もあります。原材料欄に「甘味料(○○)」と書かれていれば、その種類が分かります。私は甘味料の好みは味の好みだと考えていて、後味が苦手な人もいれば気にならない人もいます。
健康効果のように言い切れる話ではないので、この記事では良い悪いの判断はしません。自分が飲みやすいかどうかで、原材料欄を見ながら選んでください。
要点: 「ゼロ」は100mlあたりの基準で、350ml缶なら掛け算して読みます。
買ったあとの楽しみ方。温度・料理・記録の3つで差がつきます
温度と炭酸で、同じ缶でも印象が変わります
甘口を「甘すぎる」と感じたときは、氷を入れる前に、まず冷やし方を見直してみてください。ぬるいと甘さが前に出て、キンキンに冷やすと酸味と炭酸が立ちます。辛口を「物足りない」と感じたときも同じで、炭酸が抜けた状態では味が平らになります。開けたらすぐグラスに注いで、数分以内に飲み切るのが、私のやり方です。
氷を入れて薄めるかどうかも、好みが分かれます。氷を入れると甘さは和らぎますが、香りも薄まります。甘口には少量の炭酸水を足して、ちょうどいい濃さに調整する手もあります。
料理との組み合わせは、3つの型で考えると楽です
食卓での組み合わせは、細かく考えすぎずに、3つの型で整理しています。
- 揚げ物・焼き物には、辛口寄りの柑橘系を合わせる
- 炒め物・煮物には、中間のバランス系を合わせる
- 食後のデザートや、お菓子の時間には、甘口の果汁感系を合わせる
型に当てはめておくと、売り場で「今日は何のために買うのか」がはっきりして、衝動買いも減りました。
買い足しの記録は、メモ1行で十分です
気に入った缶があったときは、スマホのメモに「帯(辛口・中間・甘口)」「炭水化物の数字」「甘味料の有無」「ひとこと感想」を1行で残しています。たとえば、「中間 / 炭水化物は少なめ / 甘味料あり / 食事中にちょうどいい」という具合です。次に迷ったとき、この1行が頼りになります。
私のように過去の記録が増えてくると、「自分はこの帯の、この数字帯が好きなんだ」という傾向が見えてきます。さきほど書いたチェック項目の中でも、4番の「数字を揃えて比べる」は、この記録があって初めて効いてきます。
関連して、缶の表示の読み方はノンアルビールでも同じ考え方が使えます。くわしくは、ノンアルコールビール糖質ゼロの見分け方や、カロリーゼロ表示の線引きの記事でも整理しています。
要点: 冷やし方と炭酸、料理の型、1行メモの3つで、選び方が毎回ぶれなくなります。
失敗しないための7つのチェック項目
ここまでの内容を、買うときにその場で使えるチェックリストにしました。スマホにメモしておくと、売り場で迷いにくくなります。
- アルコール分の表示を確認する(0.00%か、1%未満の微量か)
- 甘さの帯を決める(辛口・中間・甘口のどれを探すか)
- 100mlあたりのエネルギー表示を見て、缶の大きさ分を掛け算する
- 炭水化物(糖質・糖類)の欄を見て、複数の缶で数字を揃えて比べる
- 原材料欄の最初に果汁が来ているか、果汁の割合が書かれているかを見る
- 「甘味料( )」の有無と種類を確認し、自分の好みと照らす
- 飲むシーンを決める(食事中か、食後か、単体か)
この7項目のうち、私が最初に見るのは1と2です。ここで条件が合わなければ、栄養成分を見る前に棚へ戻します。3から6は、気に入った商品を2本目、3本目と買い足すときに、じっくり比較するために使っています。
運転前に飲んでよいか、授乳中・妊娠中に飲んでよいかといった判断は、表示のアルコール分だけで決められる話ではありません。迷うときは、メーカーの公式回答や、かかりつけの医療機関で確認してください。また、ノンアルコール飲料は、メーカーが未成年の飲用を想定していない旨を表示していることが多いので、お子さんに渡すものではない点にも注意してください。
要点: 1と2で絞り、3〜6で比べ、7で飲む場面に合わせます。
実際の暮らしで使っている、私の選び方と飲み方
夕食前の1本を、ごほうびの時間にしています
育児中の夕方は、思ったより慌ただしいんですよね。私は子どもがお風呂から上がったあと、辛口寄りの缶を1本だけ冷蔵庫から出して、グラスに注いでから座ります。缶のまま飲むより、グラスに移すだけで気分が切り替わる感じがあります。
その日の気分で、柑橘系かウメ系かを選びます。ウメ系は塩味のある料理と合わせると、味に奥行きが出る気がして気に入っています。
続けて何本も飲まないための工夫
ノンアルコールを続けて飲む影響については、ノンアルコール飲料を提供したときの飲酒量の変化を調べたランダム化比較試験がPubMedに登録されています。私は原典の詳しい結果までは確認できていないので、この記事ではその数字には触れません。
私自身のルールは、甘口の缶は1日1本まで、辛口は食事に合わせて必要なだけ、というものです。甘口を何本も続けると、炭水化物の合計が思いのほか増えるからです。
家に常備するなら、2タイプを少量ずつ
冷蔵庫に置くのは、辛口寄り1種類と、甘口寄り1種類にしています。種類を増やしすぎると、飲み切れずに賞味期限が気になってしまいます。まずは小さく試して、気に入ったものを買い足すくらいが続けやすいです。
要点: グラスに注ぐ、甘口は1本まで、常備は2タイプまで、が私の続け方です。
注意したいこと。お酒をやめたい方には向かない場合があります
飲酒の欲求が強い方は、無理に味の近い飲料を選ばなくて大丈夫です
お酒を減らしたい、あるいは完全にやめることを目標にしている方にとって、お酒に味が近い飲料は、飲酒を思い出すきっかけになる場合があります。これは人によって違います。お酒に似た飲料があると助かる人もいれば、逆に気になって落ち着かない人もいます。
飲酒のコントロールに困っている場合は、飲料の選び方で解決しようとせず、専門の医療機関や相談窓口に相談するのが先です。
体質で顔が赤くなる方は、お酒の量にも注意が必要です
ガイドラインでは、少量の飲酒で顔が赤くなる体質(フラッシング反応)の人が日本では41%程度いると言われています。ノンアルチューハイを選ぶ方の中には、この体質で「お酒が合わないから」という理由の方も多いと思います。そうした方が無理にお酒を飲む必要はありません。
ノンアルチューハイは、飲み物として「おいしい」ことが大事です
「お酒の代わり」と考えすぎると、味の物足りなさばかりが目につきます。私は途中から、ノンアルチューハイを「別の飲み物」として見るようになって、選ぶのが楽しくなりました。お酒に近いかどうかではなく、自分が「おいしい」と思えるかどうかで選んでみてください。
要点: お酒をやめたい方は、似た味の飲料より先に、専門家への相談を考えます。
食卓にノンアルコールワインも並べたいという方は、ノンアルコールワインの売り場の探し方も参考になります。
よくある質問
Q. ノンアルチューハイは、本当にアルコールゼロですか?
商品によって違います。酒税法上の酒類はアルコール分1度以上なので、1度未満のものは酒類ではありません。ただ、0.00%と書かれたものと、1%未満の微量を含むものがあります。缶の表示で、アルコール分の数字を確認してください。
Q. 「カロリーゼロ」「糖質ゼロ」なら、何本飲んでも大丈夫ですか?
「ゼロ」は100mlあたり5kcal未満などの基準で表示されています(消費者庁の資料)。何本でも安心と言い切れるものではないので、缶の大きさ分を掛け算して、ほかの食事と合わせて考えてください。
Q. 運転前や授乳中に飲んでも大丈夫ですか?
アルコール分の表示だけで判断せず、メーカーの公式回答で確認してください。授乳中や妊娠中の方は、かかりつけの医師や助産師にも相談するのが安心です。
Q. 甘味料が入っていない商品は、どう探せばいいですか?
原材料欄で「甘味料( )」の表記がない商品を選んでください。果汁や糖類だけで甘さをつけている商品が、これに当たります。
Q. 初めて買うなら、どのタイプが向いていますか?
迷ったら、中間・バランス系から1本選んでみてください。自分の「ちょうどいい」が分かれば、辛口や甘口へ広げやすくなります。
次の一本を選ぶときに
今夜、冷蔵庫の前で迷ったら、缶の裏のアルコール分と、100mlあたりの数字だけ見てみてください。そこから、自分の「ちょうどいい」を少しずつ見つけていけます。
※本記事は一般情報であり医療的助言ではありません。妊娠中・授乳中の飲用、運転前の飲用、お酒をやめたい方の飲料選びについては、医師や専門の窓口にご相談ください。


