「外で飲む」という楽しさを、ノンアルで取り戻した話
梅雨が明けると、近所の公園が急に輝きだす。芝生の上にシートを広げて、子どもが走り回るのを眺めながら何か飲む——そのシーンが、私の「夏の小さな幸せリスト」の上位に入るようになったのは、ソバキュリを始めてからのことだ。
第一子を出産するまで、外で飲むといえばビアガーデンや夕暮れの公園での缶ビールが定番だった。でも授乳期をきっかけにお酒を「選んで飲まない」スタイルに移行してみたら、気づいたことがある。実は私が好きだったのは、外でグラスを傾けるその時間そのものだったんだと。
アルコールがなくても、外飲みの楽しさはちゃんとある。それどころか、子どもと一緒にいられる安心感と、好きなドリンクを楽しむ心地よさが重なって、以前とは違う豊かさを感じるようになった。今回は、子連れピクニックにノンアルドリンクを取り入れる楽しみ方を、私の実体験からお伝えしたい。
ピクニックにノンアルを持ち込む、3つの選び方
コンビニやスーパーでノンアルを選ぶとき、ピクニック用には少し考え方を変えるようにしている。家の中とは違って、温度も光も変わる屋外では、ドリンクの「体験」そのものが変わるからだ。
①炭酸の強さで「気分の高さ」を選ぶ
屋外で飲む一杯は、喉越しの爽快感が命だと思っている。真夏の日差しの下では、強めの炭酸が入ったノンアルビールタイプやスパークリングタイプが特に気持ちいい。逆に、木陰でゆっくり過ごすときは、微炭酸のフルーツベースのクラフトドリンクをちびちびと飲むのが好きだ。「今日はどんなテンションで過ごしたいか」を考えながら選ぶのが、ひそかな楽しみになっている。
②香りが「場の空気」をつくる
ピクニックのもう一つの主役は、漂ってくる草の匂いや風の感触。そこにドリンクの香りが加わると、五感が一気に開く感じがする。ハーブ系や柑橘系のノンアルドリンクは、外の空気と溶け合うように香ってくれるのでおすすめだ。シロップやレモン汁を持参して、ノンアルスパークリングウォーターに自分で足すセルフモクテルスタイルも、子どもが興味を持ってくれて一緒に楽しめる。
③持ち運びやすさも「体験の一部」
缶タイプは軽くてかさばらないし、飲み終わったらコンパクトに捨てられる。ボトルタイプは半分飲んでフタを閉められるので、のんびり過ごす日に向いている。リュックに入れたときの重さも気になるので、最近は350ml缶を2本と、小さいボトルのクラフトドリンクを1本、という組み合わせをよく持っていく。重すぎず、でも選ぶ楽しさも残る量感がちょうどいい。
子どもと一緒に楽しむ「ドリンク時間」の作り方
子連れピクニックの醍醐味は、ドリンクを介して子どもとの会話が生まれること。「ママのはどんな味?」と聞かれて、「ぶどうみたいな味がするよ」と答えると、子どもも自分のジュースを「こっちはりんごの味!」と報告してくれる。そんな他愛ないやりとりが、妙に嬉しい。
子どもと「乾杯」できる安心感
ノンアルを選んでいると、子どもと同じタイミングで乾杯できる。「かんぱーい!」と言いながら紙コップを合わせる瞬間は、お酒を飲んでいたころにはなかった感覚だ。子どもにとっても「大人と同じことをしている」感があるのか、嬉しそうにしてくれる。この小さな連帯感が、私がソバキュリを「楽しい」と思い続けている理由のひとつかもしれない。
「ドリンクセット」を一緒に準備する儀式
出発前にドリンクをリュックに詰める作業を、最近は子どもと一緒にやるようにしている。「ママはこれ、〇〇ちゃんはこっち」と選ばせてあげると、出かける前からすでにピクニックが始まる感じがある。冷やしておいたドリンクを保冷バッグに入れて、タオルで包んで——という一手間が、「今日は特別な日だ」という気分を盛り上げてくれる。準備も含めて楽しむ、というのが私のソバキュリスタイルにぴったりだと思っている。
夏のピクニック、ノンアルペアリングのアイデア
せっかく外に出るなら、食べものとの組み合わせも楽しみたい。家でお弁当を作っていくときに、「今日は何を持っていくか」と「ドリンクは何にするか」をセットで考えるようになった。
- サンドイッチ+ノンアルビールタイプ:小麦の風味同士が馴染んで、ランチ感が増す。
- フルーツ+フルーツ系スパークリング:スイカやぶどうと一緒に飲むと、夏らしさが倍になる気がする。
- 枝豆やチーズ+ノンアルスパークリングワインタイプ:ちょっぴり大人っぽい気分を楽しめる組み合わせ。子どもが昼寝した隙に、ひとり静かに楽しむのも好き。
- おにぎり+ほうじ茶ベースのクラフトドリンク:和風のお弁当には和のテイストのドリンクが合う。炭酸入りのほうじ茶ドリンクは、大人にも子どもにも人気がある。
「今日のペアリングは?」と自分に問いかけながらスーパーのドリンクコーナーを眺める時間が、意外と楽しい。むかしはお酒コーナーしか見ていなかったのに、今はノンアルコーナーや炭酸水コーナーもじっくり見るようになった。選択肢が増えた、という感覚がある。
「夏の外飲み」は、自分らしい形でいい
ソバキュリを始めたころは、「外でノンアルを飲んでいると少し地味かも」という気持ちがあった。でも今は、そんなことを考えなくなった。むしろ、子どもの隣で好きなドリンクをゆっくり飲みながら、風の中で過ごす夏の午後が、私にとっての「いい外飲み」だと思えている。
完全にお酒をやめているわけじゃない。特別な夜には飲むこともある。でも、日常のピクニックやランチは「選んで飲まない」ほうが、翌日も今日も気持ちよく過ごせる。その積み重ねが、ソバキュリ歴2年の今の私をつくっている気がする。
今年の夏は、好きなノンアルドリンクを一本リュックに入れて、子どもと公園に出かけてみてほしい。芝生の上で飲む一杯は、きっと思っているより気持ちがいい。
※本記事は一般情報であり医療的助言ではありません。健康上の不安や疾患をお持ちの方は、医療機関にご相談ください。

