子どもが生まれてから、外食のイメージが変わった
正直に言うと、子どもが生まれる前の私にとって「外食」は、夜のお酒とセットになっていた。仕事帰りに友人と居酒屋へ行き、ビールで乾杯して、それがひとつの定番コースだった。
でも第一子を出産して授乳期を過ごすなかで、自然とお酒から距離ができた。最初は「仕方なく」と思っていた部分もあったけれど、ノンアルを選んで飲みはじめてみたら、気づいたら外食そのものの楽しみ方が変わっていた。「飲む前提」だったテーブルから、「食べる・話す・選ぶ前提」のテーブルへ。それが思いのほか、心地よかった。
ソバキュリ歴2年。今は完全にやめているわけじゃなく、「飲まないことを選んでいる」スタイルでいる。そんな私が感じている、子連れ外食とノンアルのいい関係を書いてみたい。
子連れ外食でノンアルを選ぶと、何が変わるか
「気をつかう」シーンが減った
子どもを連れて外食していると、テーブルの上は常にカオスだ。取り分け用の小皿、子ども用のスプーン、こぼしたときのティッシュ……。そこにアルコールのグラスがあると、正直、少しだけ気になっていた。
ノンアルに切り替えてみたら、その「万が一こぼれたら」という緊張感がふっと消えた。気のせいかもしれないけれど、テーブルまわりが少しだけ軽くなった気がした。食事に集中できるし、子どもと話しながら飲んでも、なんというか頭が澄んでいる。
「運転する人」が自由になった
子連れ外食は車移動のことも多い。以前はパートナーかどちらかが「今日は私が飲まない当番」みたいな空気になることもあった。ノンアルを積極的に選ぶようになってからは、そのやりとりがなくなった。ふたりとも好きなものを飲めるし、会話がひとつ減る分、食事の話題に集中できる。
これは地味に、じわっと効いてくる変化だったと思う。
外食先でノンアルを「楽しく選ぶ」ための視点
メニューを「飲み物から」見てみる
子連れ外食をしているとき、以前は「とりあえずビール」か「ソフトドリンクのオレンジジュース」の二択みたいな感覚があった。でも今は、メニューの飲み物ページをちゃんと読むようになった。
最近はノンアルコールビールやノンアルスパークリング、モクテルをラインナップしているお店が増えている。ハーブやフルーツを使ったクラフト系のノンアルドリンクを置いているお店を見つけると、それだけでそのお店への印象がぐっと上がる。「このお店、わかってる」って感じがする。
「泡があるもの」を選ぶとテンションが上がる
ノンアルを選ぶとき、私がいつも意識しているのが「泡感」だ。シュワシュワしているものをグラスに注いでテーブルに置くだけで、なんとなく「特別な食事」の気分が出る。子どもがジュースを飲んでいる横で、私もグラスを傾ける。その「乾杯できる感じ」が、外食の満足感をちゃんと底上げしてくれる。
ノンアルスパークリングや炭酸強めのクラフトドリンクを頼むと、見た目もきれいで写真映えもするので、子どもの写真を撮りながら「これも一緒に撮っちゃおう」という気分になれるのも嬉しい。
昼の外食にこそ、ノンアルが映える
子どもがいると、外食は昼が多くなる。夜より明るくて、お店も混みすぎていなくて、気持ちのゆとりがある。そんな昼ごはんの席で、ノンアルのドリンクを選ぶのが最近の小さな楽しみになっている。
ランチのパスタやサラダに、ハーブ系のノンアルソーダを合わせてみたら、という感じで「ペアリング」を意識してみると、食事がぐっと豊かになる。お酒の席じゃなくても、「ちゃんと選んだ一杯」があるだけで、ランチの時間が少し丁寧になる。
育児中って、日々の食事をゆっくり楽しむ余裕がなくなりがちだ。だからこそ、外食の昼ごはんくらいは、自分の飲み物を「選ぶ」という小さな行為を大切にしたいと思っている。
ノンアル選びが「自分の好み」を深くする
「何が好きか」がはっきりしてきた
お酒を飲んでいたころは、「とりあえず飲める系」でそろえていることも多かった。でもノンアルを選ぶようになってから、自分が「甘すぎるものより、すっきり苦みのあるもの」「フルーティより、ハーブや柑橘系の香り」を好むんだということが、だんだんはっきりしてきた。
好みを言語化できるようになると、外食先でメニューを眺めるのも楽しくなる。「これは生姜強そうだな」「柑橘系が入ってる、好きかも」と推理しながら選ぶプロセス自体が、ちょっとした遊びになってきた。
子どもの「なに飲んでるの?」に答えるのが楽しい
子どもがしゃべれるようになってから、「ママのそれ、なに?」とよく聞いてくる。「ノンアルのスパークリングだよ、泡泡だよ」と答えると、「いいなあ」と羨ましがる顔をする。その反応がなんだかかわいくて、飲み物をちゃんと選ぶのがより楽しくなった気がしている。
子どもと同じテーブルを囲みながら、私も「自分のための一杯」を持っている。それだけで、外食の時間がちゃんと「私の時間」でもあると感じられる。
「選ぶ自由」が外ごはんをもっと気楽にする
ノンアルを選ぶようになってから、外食が怖くなくなった。「飲まなきゃ場がもたない」とか「子ども連れだから早く帰らないと」とか、そういう緊張が少し解けた感じがある。
何を飲むかを自分で選ぶ、それだけのことなのに、外ごはんの体験ってこんなに変わるんだと、ソバキュリ2年目にして改めて思っている。子どもがいると行けるお店は変わるし、時間帯も変わる。でも「自分が何を飲みたいか」という選択肢は、ちゃんとある。そこに気づいてから、外食がまた好きになってきた。
次に外食するとき、メニューの飲み物ページをいつもより丁寧に読んでみてほしい。きっとそこに、新しい「好き」を見つけるヒントがある。
※本記事は一般情報の提供を目的としており、医療的助言・診断・治療の推奨を行うものではありません。健康上の不安がある場合は、医療機関にご相談ください。


