節酒を始めるきっかけになった、あの健診結果
1年ほど前の健康診断で、γ-GTPの数値が基準値(50 IU/L)の2倍を超えていました。医師からは「このまま放っておくと脂肪肝が進みますよ」と静かに、しかしはっきり告げられました。以前は毎晩ビール350mL缶を2〜3本、週末は日本酒も加えていましたが、そこで初めて「量と頻度を整える」という発想に切り替えることにしたのです。
設定したルールはシンプルで、週に3日は休肝日にすること、飲む日は1日2杯まで(ビールなら350mL缶2本相当)にすること。「やめる」のではなく「整える」という感覚が、私には合っていました。
数値の変化はすでに別の記事でも触れましたが、今回注目したいのは体感として気になっていた「むくみ」と「体温の安定感」です。この2つが思いのほか早く変わり始めて、自分でも驚いています。
お酒とむくみの関係、私が感じた変化
以前の夜明け前、足首がパンパンだった
以前は朝起きると足首から甲にかけてふっくらと張っており、靴下の跡がくっきり残っていました。夜中に水を飲みたくなって目が覚めることも多く、翌朝はなんとなく重だるい感覚が続いていました。「年齢のせいだろう」と片付けていたのですが、節酒を始めて2〜3週間ほど経ったころから、その感覚が少しずつ薄れていきました。
アルコールには利尿作用がある一方、飲んだ後に体が水分を貯め込もうとする働きも知られています。抗利尿ホルモン(ADH)のバランスが乱れ、むくみにつながりやすいとする解説は医療機関のサイトでも広く紹介されています。私の体感とも重なるところが多く、「なるほど」と腑に落ちました。
休肝日の朝は「足が軽い」という発見
週3回の休肝日を意識するようになって気づいたのは、休肝日明けの朝と飲んだ翌朝では、足の感覚がはっきり違うことです。休肝日明けの朝は足首の輪郭がすっきりしており、階段の上り下りが明らかに軽く感じます。飲んだ翌朝は逆に、足裏に水が入っているような重さがありました。
この差を繰り返し体感することで、「飲まない日を選ぶことが、翌朝の自分へのプレゼントになる」という感覚が生まれました。数値だけでなく、体感での手応えが続けるモチベーションになっています。
体温の安定感が変わってきた話
手足の末端が冷えにくくなった
節酒を始めて4〜5か月ほど経ったころ、妻から「最近手が冷たくないね」と言われました。以前は晩酌の後、寝る前に手足がほてっているにもかかわらず夜中には冷えてくる、という不思議な感覚がありました。アルコールは末梢血管を一時的に拡張させるため飲んでいる間はポカポカしますが、代謝が落ち着くと体温が急激に下がりやすいと言われています。これが睡眠中の体温調節を乱す要因になっていたのかもしれません。
節酒後は夜中に極端な冷えを感じることが減り、布団の中でじんわり温かい状態が続くようになりました。もちろん個人差はありますし、私の体験だけで断言はできません。ただ、体感としてとても気持ちよく、それだけで節酒を続ける理由になっています。
朝の体温を測る習慣が生まれた
γ-GTPの数値を追うようになってから、健康管理への意識が上がり、朝の体温を記録する習慣が自然と生まれました。飲んだ翌朝は36.1〜36.2℃台に落ちていることが多く、休肝日明けの朝は36.4〜36.6℃前後で安定している、という傾向が私のノートには続いています。0.2〜0.3℃の差は小さく見えますが、体感では「シャキッとした朝」と「ぼんやりした朝」の違いに直結しています。
数値を記録すると客観的に自分の状態が見えてくるので、「今日は飲む日にしようか、休肝日にしようか」を感情ではなくデータで選べるようになりました。この「データで選ぶ」感覚が、節酒を楽しく続けるコツだと私は思っています。
1日2杯ルールで変わった「飲み方の質」
以前は量を気にせず飲んでいたので、お酒の味そのものをじっくり楽しむより、惰性で飲み続けることが多かったように思います。1日2杯と決めると、1杯目のビールをゆっくり味わう時間が自然と生まれました。食事との組み合わせを考えたり、グラスにこだわってみたり、「少なく、丁寧に」という飲み方が習慣になってきました。
むくみや体温の安定に加え、胃への負担が減ったのか、翌朝の食欲が戻ってきたことも大きな変化です。以前は朝食がなんとなくのどを通らないことがありましたが、今は朝にしっかり食べられる日が増え、午前中のエネルギーが持続する感覚があります。
「量を整えるだけで、こんなに変わるのか」というのが正直な感想です。完全にやめなくても、頻度と量を見直すだけで体は応えてくれる。そう実感できると、節酒は義務ではなくライフスタイルの一部になっていきます。
これから整えたいこと、1年目の総括
節酒1年を経て、γ-GTPは前回の健診で基準値内に収まりました。むくみの軽減と体温の安定は、数値の改善と並んで「体が整ってきた」という手応えを感じさせてくれる大切なサインでした。
次に気になっているのは、節酒が中性脂肪や血糖値の推移にどう影響するかです。次回の健診結果と照らし合わせながら、またデータと体感を整理してここで報告したいと思っています。
週3休肝・1日2杯というルールは、50代の私にとって無理なく続けられるちょうどいいバランスです。「整える」という発想が、健診の数値だけでなく、毎朝の体感まで変えてくれた1年でした。まだ始めたばかりの方がいれば、まずは数値を記録することから始めてみると、変化が見えやすくなると思います。
※本記事は一般情報であり、医療的助言・診断・治療の推奨を目的とするものではありません。体調や数値に不安がある場合は、医師や医療機関にご相談ください。




