「30日間、選んで飲まない」をやってみようと思ったきっかけ

授乳が終わって、しばらく経ったころのことです。「またワインを飲んでもいいんだよな」と思いながら、でもなんとなく気が向かなくて、そのままでいた。そういう夜が続いていたら、気づいたら2か月くらい飲んでいなかったのです。

私の場合、お酒をやめたというより、ずっと「選んでいなかった」感覚に近くて。だから最初から禁酒チャレンジという気張りはなかったのですが、ソバキュリ歴2年になる今、改めて「30日間、意識的に選んで飲まない」をやってみたら何が起きるかを振り返ってみたくなりました。

子どもがいると、毎日のリズムがとにかく細かく刻まれます。保育園の送り迎え、夕飯の準備、お風呂、寝かしつけ。その隙間に「自分の時間」を作ろうとすると、以前の私なら「ちょっと一杯」が手軽な区切りになっていたと思う。でも今は、その区切りを別のものに置き換えてみている。それがけっこう、気持ちいいんです。

最初の1週間:「なんとなく飲まない」から「意識して選ばない」へ

「飲まない」と決めると、夜の選択肢が増える

チャレンジ初日、夜ごはんの支度をしながら「今夜はノンアルにしよう」と明確に選んでみました。たったそれだけなのに、なんか少しすっきりした気がして。「選ばなかった」じゃなくて「選んだ」になる感覚、これがけっこう大事だなと思いました。

1週間続けてみると、夜の使い方に小さな変化が出てきます。子どもが寝たあとの時間に、ハーブティーを入れてストレッチをしてみたら、それだけで十分「自分の時間」になる。お酒がないと眠くならないから、30分くらい読書できたりもして、「あ、夜ってこんなに静かだったんだ」と再発見する感じがありました。

週末の難関——「乾杯シーン」をどう過ごす

1週間のうちで一番「選ぶ力」を試されるのが週末です。パートナーがビールを開けた瞬間とか、友達とランチに行ったときとか。でも子どもがいると、昼間から長く飲める場面がそもそも少なくなるので、「なんとなく飲む流れ」に乗りにくくなるのは育児中あるある、かもしれません。

ノンアルビールやジンジャーエールをグラスに注いで乾杯するだけで、場の雰囲気は変わらない。それを実感できると、「選ばなくてよかった」より「選んでよかった」に気持ちが変わっていきます。

2週間〜3週間:体と気分に気づくこと

肌と睡眠の「静かな変化」

2週間を過ぎたあたりで、朝の目覚めがほんの少し違う気がしてきました。劇的じゃないけど、「あれ、昨日よりすっきりしてるかも」という感覚が続く。育児中はとにかく睡眠の質が命なので、この変化はじわじわ嬉しかったです。

あと、肌の調子が良い日が増えました。もともとお酒を選んでいない時間が長かったのでベースラインは高めですが、「意識的に選ぶ」と決めた期間は、水をちゃんと飲む習慣も一緒についてきた。水分をとるだけでも肌は変わるんだなと、改めて気づかせてもらいました。

気分の波が小さくなる感じ

育児中ってメンタルの浮き沈みが激しい時期でもあって。疲れているのに眠れない夜や、なんとなくイライラする夕方とか、そういう「ちょっとしたざわつき」がある。お酒があるとそのざわつきを一時的に消せるような気がするけど、翌朝に持ち越すこともある。飲まない夜はそのざわつきと正面から向き合う代わりに、お風呂でゆっくりするとか、アロマを焚くとか、ちょっとした「整える」習慣を見つけやすくなりました。

30日達成:「チャレンジ」が「スタイル」になる瞬間

飲みたい気持ちが消えるのではなく、「選ぶ軸」ができる

30日が終わっても、「もうお酒は飲まない」とは思っていません。私のスタイルはあくまでソバキュリ——美味しいお酒があって、気分が乗ったときは飲む。でも「なんとなく」「惰性で」「場の流れで」は選ばない。30日チャレンジをしてみたら、その「選ぶ軸」がしっかりしたように感じました。

チャレンジ前は「今日は飲まなかった」という消極的な感覚だったのが、終わり頃には「今夜は飲まないほうが気持ちいい」という積極的な感覚になっていて。その変化が、一番大きな収穫だったかもしれません。

再飲酒しても「失敗」じゃない、というリカバリの考え方

チャレンジの途中、パートナーの誕生日に一杯だけ飲みました。おいしかった。でも翌日、自然とまた「選ばない」に戻れた。「1日飲んだからリセット」とは思わなかったし、「また続けよう」と力まなかった。

禁酒チャレンジって、完璧にゼロを守ることよりも、「自分が何を気持ちいいと感じるか」を知っていくプロセスだと私は思っています。1日飲んでも、それで何かが崩れるわけじゃない。また選べばいい。その軽さが、長く続けられる理由になっている気がします。

育児中のソバキュリが「30日チャレンジ」を続けるコツ

最後に、私が実際にやってみてよかったと感じたことをまとめてみます。

  • 「飲まない」より「何を飲むか」を先に決める——ノンアルビール、炭酸水、ハーブティーなど、夜に飲むものをストックしておくと選びやすい。
  • 記録はゆるく——手帳やメモアプリに「今夜も選んだ」と一言書くだけでも達成感が積み重なる。
  • 子どもが寝たあとの「ご褒美」を別に用意する——チョコレート1粒でも、好きなポッドキャストでも。お酒以外の「自分時間の象徴」を作ると、夜が楽しみになる。
  • 週末の「乾杯」はノンアルで堂々と——グラスに注いで乾杯するだけで十分。周りも意外と気にしていない。
  • 「30日」を短く区切る——まず3日、次に1週間、という小さな単位で考えると達成感が続く。

子どもがいると、時間も体力も有限です。だからこそ、夜の時間の使い方を「自分で選んでいる」感覚が心地よい。30日チャレンジは、その感覚を手に入れるための、ちょうどいい入口だと思っています。

「飲まない夜は、なんとなく静かで、なんとなく自分に戻れる気がする。」

完璧じゃなくていい。続かなくても、また始めればいい。そんな軽さで、今日から30日、試してみませんか。

※本記事は一般情報であり医療的助言ではありません。健康に関する個別のご相談は医療専門家にお問い合わせください。