結論:献血後の飲酒は「直後は避ける」、迷うなら当日は控えるのが安全です
結論から申し上げます。日本赤十字社の「献血後のお願い」には、飲酒と喫煙は献血直後は避けてください、と書かれています(日本赤十字社 献血後のお願い)。また、兵庫県赤十字血液センターのよくあるご質問では、当日は激しい運動や飲酒は控えてください、と案内されています(兵庫県赤十字血液センター よくあるご質問)。つまり、「直後は避ける」が全国共通の案内で、迷うなら「当日は飲まない」と決めておけば間違いが起きません。
私は50代で、健診のγ-GTPが基準値の2倍を超え、医師から減酒の指導を受けました。いまは、お酒を飲まない日を週に3日設け、飲む日も1日2杯までと決めています。そんな私にとって、献血の日は「飲まない日にしやすい日」でもあります。この記事では、一日の流れに沿って、献血のあとの過ごし方をお伝えします。
要点: 直後は避ける、迷ったら当日は飲まない。この線引きなら、判断に迷いません。
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朝:献血の前に決めておく、その日のお酒の予定
前日までのお酒の線引きは、別の記事で確認できます
献血の前日にお酒を飲んでよいかどうかは、別の記事(献血の前日に飲酒しても大丈夫かを確かめた記事)で整理しました。この記事は、その続編として、献血を終えたあとのお酒に絞って書いています。前日・当日・翌日と、時間の順に読んでいただくと、全体像がつかめます。
予定表に「その日の夜は飲まない」と書いておきます
私は、献血の予約を入れた日に、手帳へ「夜は飲まない」と書いておきます。当日になってから迷うと、疲れた気持ちに流されやすいからです。節酒をしている方にとっては、お酒を飲まない日を週に何日か作ることが勧められており、ガイドラインにも、飲酒しない日を設けることが挙げられています(厚生労働省「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」)。献血の日を、その1日に充てるのも一案です。
空腹のまま出かけず、水分も事前にとります
朝は軽く食事をとり、水分を意識してとってから出かけます。日赤の案内でも、献血後に水分を補給するよう呼びかけられています。事前の準備として、当日の飲み物と軽食を持っていくと、帰り道が楽でした。
要点: 予約を入れた時点で、その日の夜の予定を「飲まない」と書いておきます。
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昼:献血会場で、飲み物を選ぶ時間
献血後は、水分補給と休憩が先です
日本赤十字社の案内には、献血後は水分を補給して、少なくとも10分以上休憩をとるように書かれています。水分は、ジュース、スポーツドリンク、お茶などで十分に補給するよう案内されています(日本赤十字社 献血後のお願い)。会場には飲み物が用意されていることが多く、最初の一杯は「お酒ではなく、飲み物」です。
帰りの乗り物の運転は、さらに休んでから
同じ案内では、乗り物を運転する場合は、その前に30分以上の十分な休憩をとるよう書かれています。お酒の話ではありませんが、献血のあとは体の感覚が普段どおりでないことがあるため、無理をしない一日にしたいところです。
入浴・運動・サウナも、お酒と同じく「あとで」にします
案内には、2時間以内の入浴と当日のサウナは避けること、水泳やマラソンのような激しいスポーツは避けることも書かれています(日本赤十字社 献血後のお願い)。お酒だけを特別扱いするのではなく、「献血当日は体を休める日」と考えると、判断が簡単になります。
要点: 水分と休憩を最優先にして、入浴や運動と同じく、お酒も「あとで」とします。
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夕方:帰り道と、冷蔵庫の前で迷わない工夫
お酒を飲まないなら、代わりの一杯を先に用意します
帰宅して冷蔵庫を開けたときに、飲み物が何も用意されていないと、つい缶を手に取りたくなります。そこで私は、献血の日は、炭酸水、無糖のお茶、ノンアルコール飲料を冷やしておきます。代わりの一杯が先にあると、「飲まない」と決めた気持ちを守りやすいです。
食事は、いつもより少し丁寧にとります
献血のあとは、軽くでよいので、バランスのよい食事をとるように心がけています。体調に不安がある場合は、無理をせず、早めに休んでください。献血後に気分が悪くなる、めまいが続くなどの症状があるときは、会場の職員や医療機関に相談してください。
「ご褒美の一杯」を、翌日以降に動かします
献血を終えると、「いいことをしたから、一杯飲みたい」という気持ちが湧くことがあります。そのときは、お酒を完全に禁止するのではなく、翌日以降にご褒美を動かす、という考え方をしています。飲むとしても、1日2杯までという自分の決まりを守ります。
要点: 代わりの一杯を先に用意し、ご褒美の一杯は翌日以降に動かします。
夜:なぜ「当日は控える」案内が多いのか
日赤の案内は理由を細かく書いていません
ここまで引用した日赤の案内には、飲酒を控える理由は、詳しく書かれていません。私も、確認できていない理由を、推測で断定することは避けたいと思います。そのうえで、一般的に考えられていることを、整理します。
考えられる要素 | お酒との関係 | 確認できる案内 |
|---|---|---|
献血直後の体調の変化 | 体調が普段どおりでないときの飲酒は避けたい | 献血直後は飲酒を避けるよう案内 |
水分の補給 | アルコールは水分補給の代わりにならない | 水分を十分に補給するよう案内 |
休憩と安静 | 激しい運動や入浴と同じく、体を休める日にしたい | 運動・入浴・サウナを控えるよう案内 |
図: 献血当日にお酒を控える理由の整理(日赤の案内の事実と、一般的な考え方を分けて筆者が整理。理由の部分は案内に明記されたものではありません)
お酒を飲むと、判断力や体の感覚が変わります
厚生労働省のガイドラインには、飲酒時には情報処理能力や判断力が低下することが記載されています(厚生労働省 ガイドライン)。献血のあとは、体の感覚がいつもと違うことがあるため、この状態にお酒が加わると、転倒やふらつきなどの危険が増えると考えるのは自然です。ただし、これは一般的な考え方であり、個別の影響を示すものではありません。
飲み会などで断れない場合の考え方
どうしても飲み会に出る必要がある場合は、乾杯の一杯をノンアルコールにする、飲む量を決めておく、体調が少しでもおかしければ無理をしない、といった対応が考えられます。ガイドラインでは、純アルコール量を意識して飲酒量を管理する方法が示されています。計算の仕方は、純アルコール量の計算式の早見表が参考になります。
要点: 理由は案内に明記されていませんが、体を休める日と考え、飲むなら量を決めて控えめにします。
翌日以降:お酒を再開するときの目安
「何時間後なら大丈夫」とは、断定できません
「献血後は何時間たてば飲んでよいか」という質問をよく見かけます。しかし、日赤の全国の案内では、飲酒について「献血直後は避ける」とされているだけで、何時間後と断定する記述は、私が確認した範囲にはありませんでした。地域の血液センターの案内は、当日は控えるというものでした。案内が複数あるときは、より慎重なほうに従うのが無難です。
再開するときは、体調と量を確認します
翌日以降に飲む場合も、体調が普段どおりに戻っているかを確かめてください。そのうえで、いつもの量より控えめにし、水やお茶を挟みながら飲むのがおすすめです。ガイドラインでも、飲酒の合間に水や炭酸水を飲む方法が挙げられています(厚生労働省 ガイドライン)。
気になるときは、血液センターか医療機関に確認してください
体調に不安がある場合や、持病・服薬があって判断に迷う場合は、お近くの血液センターや医療機関に確認してください。この記事は、個別の判断を示すものではありません。
要点: 時間の断定はできません。慎重な案内に従い、体調と量を確かめながら再開します。
献血の日に起こりがちな、3つの思い込み
ここでは、献血とお酒をめぐって、私自身が以前は思い込んでいた点を3つ挙げます。いずれも、確認できた案内に沿って整理しています。
思い込み1:「水分をとったから、お酒を飲んでも同じ」
献血後に水分をとることは、日赤も呼びかけています。ただ、水分をとったことと、お酒を飲んでよいかどうかは、別の話です。案内では、水分の補給と、飲酒を避けることが、それぞれ別に書かれています(日本赤十字社 献血後のお願い)。水を飲んだ分、安心してお酒を足す、という考え方は避けたいところです。
思い込み2:「元気だから、すぐ動いても大丈夫」
献血を終えて、気分が悪くないと、すぐに普段どおり動きたくなります。しかし、案内には、10分以上の休憩や、運転前の30分以上の休憩が書かれています。元気だと感じていても、案内された休憩は、省かないほうがよいと考えています。
思い込み3:「ご褒美だから、今日は特別」
人の役に立つ行いのあとは、自分にご褒美をあげたくなります。その気持ちは自然ですが、ご褒美の形は、お酒でなくても構いません。好きな甘味、温かいお茶、早めの就寝など、体を休めるご褒美に置き換えると、満足感が残ります。
要点: 水分、元気、ご褒美の3つの思い込みを外すと、当日の判断が楽になります。
続けて献血する人へ:生活のリズムとお酒の関係
献血を定期的にする方は、飲み方のルールを先に決めておきます
献血を何度も行う方は、毎回その場で迷うより、自分の決まりを先に作っておくほうが続けやすいです。たとえば、「献血の日と前日は飲まない」「再開は翌日以降で量は控えめ」といった具合です。ご自身の体調や、血液センターからの案内に合わせて、無理のない決まりにしてください。
記録をつけると、自分のパターンが見えます
飲んだ日、飲まなかった日、献血の日を、同じ手帳に記録すると、お酒との距離感が客観的に見えてきます。私は、記録を始めてから、「忙しい日ほど量が増える」という癖に気づきました。献血の日は、予定がはっきりしているため、記録の目印にもなります。
服薬や持病がある場合は、必ず専門家に確認してください
薬を飲んでいる方や、持病のある方は、献血やお酒との関係が、一般論どおりにならない場合があります。判断に迷う場合は、かかりつけの医師や薬剤師、血液センターに確認してください。
要点: 先に決めておく、記録する、迷ったら専門家に確認する、の3点が続けるコツです。
献血の日を、飲まない日の練習にする
当日の流れを、チェックリストにしておきます
私が実際に使っている、献血の日のチェックリストです。
- 予約を入れたら、手帳に「その日の夜は飲まない」と書きます。
- 当日の朝は、軽く食事をとり、水分をとってから出かけます。
- 献血後は、水分を補給し、少なくとも10分以上休憩します。
- 運転する場合は、30分以上の十分な休憩をとってから帰ります。
- 入浴は2時間以上あけ、激しい運動やサウナは避けます。
- 冷蔵庫には、炭酸水、無糖のお茶、ノンアルコール飲料を冷やしておきます。
- お酒を飲む場合は、翌日以降に、量を決めて再開します。
「飲まない日」が一日増えると、体感も変わります
節酒を始めてから、飲まない日が増えると、翌朝の目覚めが軽くなったと感じています。もちろん個人差があるので、誰にでも当てはまるわけではありません。ただ、献血のような予定を、お酒を休む日として使うのは、無理のない続け方だと思います。
節酒の全体像は、ほかの記事で
節酒の進め方やγ-GTPの見方は、γ-GTPと減酒の記録に書きました。献血を、生活の整え直しのきっかけにしてみてください。
要点: 献血の日を、飲まない日の練習にすると、続けやすくなります。
よくある質問
献血のあと、すぐにビールを飲んでもいいですか?
日本赤十字社の案内では、飲酒は献血直後は避けてくださいとされています。会場を出てすぐの飲酒は避け、水分と休憩を優先してください。
献血した日の夜に、少しだけ飲んでもいいですか?
地域の血液センターの案内では、当日の飲酒は控えるよう書かれています。迷う場合は、当日は飲まないことをおすすめします。
献血の何時間後から飲めますか?
私が確認した日赤の案内には、「何時間後」と断定する記述はありませんでした。慎重な案内に従い、当日は控え、翌日以降に体調を確かめてから再開してください。
献血後に水分は何をとればいいですか?
日赤の案内では、ジュース、スポーツドリンク、お茶などで十分に水分を補給するよう書かれています。お酒は水分補給の代わりにはなりません。
献血後に気分が悪くなったときはどうすればいいですか?
無理をせず、会場の職員に伝えて休んでください。症状が続く場合は、医療機関に相談してください。
次に献血の予定が入ったら、まず手帳に「その日の夜は飲まない」と書いてみてください。たったそれだけで、当日の迷いがかなり減ります。
※本記事は一般情報であり医療的助言ではありません。

