3か月目、じわっと揺らぐのはなぜ?

授乳期が終わって、「さて、また飲んでもいいよね」というタイミングが自然にやってきた頃、私はなぜか飲み物のグラスの前でふと考え込んでいました。飲まない期間が長くなるほど、最初の勢いは落ち着いてきて、かわりに「このまま選び続けていいのかな」という静かな揺れが出てくるんですよね。

1か月目はまだ新しい感覚に夢中で、変化が楽しかった。2か月目はちょっと慣れてきて、自信もついた。でも3か月目になると、特別感が薄れてくる。「もう習慣になったかな」と思う一方で、「どうして私はこれを選んでいるんだっけ」と問い直したくなる時期でもあると思うんです。

これを「壁」と呼ぶと少しネガティブに聞こえるけれど、私はこの揺らぎを「スタイルが育ってきたサイン」だと受け取るようになりました。

「続ける」から「選ぶ」へ、視点をずらしてみたら

「我慢している」感覚は手放していい

3か月の壁の正体のひとつは、知らないうちに「我慢を続けている」という物語を自分に語り聞かせてしまっていることだと思います。子どもがいると、日常のあちこちに「自分を後回しにする場面」が増えますよね。そこに「お酒も我慢している」が積み重なると、なんとなく息苦しくなってくる。

そこで私がやってみたのが、「続けられているか」を問うのをやめること。代わりに、「今日、私はどんな夜を過ごしたいか」を毎晩小さく考えるようにしてみたんです。お酒を選ばないことが目的ではなく、自分が心地よい夜を選ぶことが目的。そう言葉を置き換えるだけで、少しだけ身軽になりました。

「なぜ選んでいるか」を言語化してみる

授乳が終わって自由が戻ってきたとき、私があえて「飲まない」を選び続けた理由を紙に書き出してみたことがあります。「子どもが夜中に起きたとき、はっきり動きたい」「翌朝の頭の軽さが気持ちいい」「夜の時間がもったいなくて、ノンアルを飲みながら本を読むほうが好きになった」——そんな言葉たちが並びました。

これは禁酒の決意表明ではなく、「今の自分が心地よいと感じる理由リスト」です。3か月目あたりで一度、このリストを作っておくと、揺らいだときに読み返す小さなお守りになります。「強い意志」は要らなくて、「自分がいいと思った理由」が手元にあればいい。

3か月目に試してほしい、夜の時間の使い方のヒント

ノンアルドリンクを「儀式」にする

夜の時間が変わったと最初に気づいたのは、飲み物を選ぶ時間が「ご褒美の儀式」になったときでした。冷蔵庫を開けて、今夜は何にしようかと考える数秒。炭酸水にゆずを絞るのか、ホットのルイボスティーにするのか、ジンジャーシロップを少し入れてみるのか。

子どもを寝かしつけた後の静かなキッチンで、自分のためだけに飲み物を選ぶ時間は、小さいけれど確かに「自分を大切にしている感覚」を与えてくれます。これはお酒があってもできることですが、頭がクリアな状態でやると、風味の細かい違いが楽しくて、気づいたらのめりこんでいました。

「3か月記念」を自分でつくる

育児中って、誰かに「頑張ったね」と言ってもらえる機会がすごく少ないんですよね。職場の成果発表もなければ、ゴール地点もはっきりしない。だからこそ、自分で自分の3か月を「記念」してみてほしいのです。

特別なノンアルドリンクを買う、行ったことのないカフェに一人で行く、好きなジャンルの本を一冊だけ買う——どれでも小さなことでいい。私は3か月経ったとき、ずっと気になっていたクラフトノンアルスパークリングを取り寄せて、子どもが昼寝しているあいだにひとりで飲みました。たったそれだけで、「この選択、悪くないな」とじんわり嬉しくなりました。

揺らいだ日を、責めなくていい

「選んで飲まない」スタイルを育てていると、ふとした飲み会で一杯だけ飲んでしまう夜があるかもしれません。久しぶりの友人と乾杯したいと思う瞬間があるかもしれない。私自身も、そういう夜がありました。

そのとき、自分を責めなかったことが、今振り返ると一番よかったことだと思っています。「選ぶ」スタイルは、完璧な禁酒記録を守ることではなく、「自分がどうありたいか」を繰り返し確認する営みです。揺らいだ翌朝、「今日はどう過ごそうか」とまた問い直せばいい。それだけのことだと、今の私は思っています。

3か月という時間は、「まだ3か月」でも「もう3か月」でもなく、自分のスタイルが少しずつ形になっていく、面白い時期です。義務感ではなく、「この選択が自分に合っている」という感覚をじっくり育てていく——その感覚を大切に持ち続けてほしいと、同じ道を歩んできた一人として、心から思います。

今日からできる、3か月の壁を軽くする3つのこと

  • 「なぜ選んでいるか」リストを紙に書き出す——意志ではなく理由を手元に置く。
  • 夜の飲み物選びを「小さな儀式」に育てる——ノンアルドリンクを探す楽しさをインストールする。
  • 3か月目に自分への「記念」をつくる——小さくていい、自分を祝う時間を意図的に設ける。

どれも難しいことは何もありません。3か月の壁は、越えるものではなく、「選ぶ理由」を深める機会だと思うと、少し景色が変わるかもしれません。

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療的助言・診断・治療の推奨ではありません。健康に関するご不安は、医療専門家にご相談ください。