「3か月って、キリがいいだけじゃないの?」

正直に言うと、私もそう思っていた時期がありました。

第一子の授乳が落ち着いてきたころ、「そのままお酒を選ばないでいてみようか」と思い立って、ゆるやかにソバキュリのスタイルに入っていった私。最初の1か月は「授乳中だから飲まない」という外側の理由がまだあったので、なんとなく乗り越えられた感じでした。でも2か月目あたりから「これ、私が自分で選んでいるんだ」という感覚が出てきて、そこからの1か月がいちばん面白かった。

「3か月続けたら何か変わる?」という問いは、これからソバキュリを試してみようか迷っている人からよく聞かれます。今日はその問いにQ&A形式で、できるだけ正直に答えてみます。

Q. 肌や体重は、本当に変わる?

「変わった」より「戻ってきた」に近い感覚

肌については、「劇的にきれいになった!」とは言いにくいのが正直なところです。育児中は睡眠も食事も乱れがちで、肌への影響はお酒以外の変数が多すぎる。でも、ひとつ気づいたことがあります。それは、朝の顔がむくんでいる頻度が減ったこと。以前は「昨日のあれが原因かな」と思いながら鏡を見ることが週に何度かあったのですが、3か月後にはそのセルフチェックの習慣自体がなくなっていました。

体重については、特定の数値の変化を強調するのは私の立場では難しい。ただ、夜中に子どもに起こされたあと「なんかつまみたい」という衝動が少し静かになった、とは感じました。お酒と一緒に手が伸びていたものが、自然とそこにない状態になっていたのだと思います。

Q. 眠りの質って、変わるものなの?

「深く眠れる」より「眠りが素直になった」

育児中のお母さんに「眠りの質」を語ると笑われそうですが、これは本当に変化を感じたテーマです。

以前は就寝前に少し飲んでいたとき、寝つきは早いのに夜中に目が覚めやすい、という感覚がありました。これはアルコールの代謝が睡眠の後半に影響を与える可能性があると一般的に知られていることで、私の体でもそれが起きていたのかもしれません。3か月たって感じたのは、眠りが「コントロールされていない」状態になったこと——悪い意味ではなく、自分のカラダが自然に眠ろうとしている感じ、とでも言えばいいか。子どもに起こされる回数は変わらないのに、次の眠りに戻るのがスムーズになりました。

Q. 「飲みたい」気持ちは、3か月でなくなる?

なくなるのではなく、「波の形」が変わる

これが、いちばん聞かれる質問かもしれません。

答えは「なくなる、とは言いにくい」です。私の場合、3か月が経ったとき、飲みたいという気持ちがゼロになったわけではありませんでした。夫と久しぶりに二人でごはんを食べた夜、テーブルの向こうでグラスワインを傾けている人を見て「いいな」とは思いました。

でも変わったのは、その「いいな」が5秒で過ぎるようになったこと。1か月目は「いいな」が10分くらい頭にあって、メニューをずっと眺めながら「今日だけ……」とか考えていた。それが3か月後には、ノンアルのジンジャービアを頼んで食事に集中できるようになっていました。波の高さより、波が引く速さが変わった——そんな表現がいちばん近い気がします。

完全に断つのではなく「選ぶ」スタンスでいる私にとって、この変化はとても大事でした。「飲まなければいけない」ではなく、「今日は飲まないほうが明日の自分が好きだから選ぶ」という判断が、だんだんと当たり前になってきた3か月でした。

Q. 夜の時間の「使い方」って、変わるの?

子どもが寝たあとの1時間が、違う場所になった

これは、私が3か月で感じた変化のなかで、いちばん「じわっときた」部分です。

子どもがいると、夜の時間はものすごく貴重です。21時に寝かしつけて、そこから自分の時間。以前は、その時間のスタートにちょっとお酒を開けることが「切り替え」のスイッチになっていました。でも3か月間それがないと、夜の1時間を「何に使うか」を毎日考えるようになった

スイッチを外から入れてもらうのではなく、自分でスイッチを探す、という感覚です。あるときはストレッチ、あるときはずっと積んでいた本、あるときはただお茶を飲みながら何もしない。その選択肢が増えた、というより「選んでいる」という実感が生まれた、という感じ。

育児中はどうしても「自分のこと」が後回しになりやすい。だからこそ、この1時間を自分で組み立てられる感覚が戻ってきたことが、3か月の変化のなかでいちばん嬉しかったことでした。

Q. 3か月続けるためのコツって、ある?

「続ける」より「毎日選び直す」という気持ちで

「3か月続けるぞ」と構えると、結構しんどいです。私が意識したのは、「昨日選んだから今日も」ではなく、今日の自分が今日選ぶ、というスタンスを保つことでした。

具体的にやってみたことをいくつか挙げると、こんな感じです。

  • ノンアルドリンクのレパートリーを少しずつ増やして、「飲み物を選ぶ楽しさ」を残した。
  • 外食のときはメニューのノンアル欄を先に見るようにして、「何もない」という感覚をなくした。
  • 夫にも「選んでいる」スタンスを共有して、気を使わせない関係にした。
  • 「飲まなかった」と記録するのではなく、「今夜何をして過ごしたか」を手帳にメモした。

完全にお酒をやめることが目標ではなく、「自分が好きな夜の過ごし方を選べるようになること」が私のゴールでした。そう考えると、3か月は「続けた期間」というより「自分の好みを発見した期間」だったなと思います。

3か月という時間は、劇的なビフォーアフターを約束してくれるものではないかもしれない。でも、「あ、これが私の好みなんだ」という小さな発見が積み重なる期間としては、ちょうどいい長さだと感じています。まだ試したことのない方、ゆっくり自分のペースで「選ぶ」を試してみてください。

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療的助言・診断・治療の推奨ではありません。健康上のご不安がある場合は、医療機関にご相談ください。