AUDITの点数は「8点」が分かれ目、15点以上は専門家への相談が目安です
結論から言うと、AUDIT(アルコール使用障害同定テスト)の合計点は、0〜7点、8〜14点、15点以上の3つに分けて読むのが国内の医療機関で使われている見方です。国立病院機構の久里浜医療センターのページでは、0〜7点は「今のままお酒と上手に付き合っていきましょう」、8〜14点は「飲酒問題が将来的に起きたり、あるいは既に生じている可能性があります」、15点以上は「アルコール依存症の疑いがあります」と案内されています。出典は久里浜医療センター「AUDIT」です。
この記事では、10問の中身と配点、点数ごとの読み方、WHO版との区分の違いを順に書きます。健診で数値を指摘されてから節酒を続けている私の、採点してみた感想も添えます。
要点: 合計点は8点と15点を境に読み方が変わります。
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10問の中身と配点を先にそろえます
質問は「量・頻度」「コントロール」「害」の3ブロックです
AUDITは10問からなる飲酒習慣のスクリーニングテストです。久里浜医療センターのページによると、質問1〜3が飲酒の頻度と量、質問4〜8が飲酒のコントロールと影響、質問9〜10が身体的・社会的な害にあたります。ブロックを意識すると、自分がどこで点を取りやすいかが見えてきます。
- 質問1〜3:飲む頻度、1日の量、多量に飲む頻度
- 質問4〜8:飲み始めると止められないか、朝の迎え酒、飲んだあとの罪悪感、記憶をなくした経験など
- 質問9〜10:飲酒によるけが、周囲から心配された経験
各問は0〜4点で、最大40点になります
WHOの質問票の日本語版では、質問1〜8は0〜4点、質問9と10は0・2・4点の配点になっています。たとえば質問1は「全く飲まない」が0点、「週4回以上」が4点です。10問を合計して見るので、満点は40点です。出典はWHO AUDIT日本語版です。
要点: 全10問、各0〜4点、合計40点満点で採点します。
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点数別に、国内の見方とWHO版を比べます
国内の見方:0〜7点、8〜14点、15点以上
久里浜医療センターの区分は先ほどの3段階です。標準的な健診・保健指導プログラムでは、AUDITが8〜14点の人を「問題飲酒者」として、減酒指導の対象にしています。出典は琉球病院「AUDIT」です。
WHO版の見方:0〜7点、8〜15点、16〜19点、20点以上
WHO版の日本語資料では、リスクを4つの群に分けています。
- 0〜7点(リスクⅠ群):アルコール教育
- 8〜15点(リスクⅡ群):簡単なアドバイス
- 16〜19点(リスクⅢ群):簡易カウンセリングと継続的な観察
- 20〜40点(リスクⅣ群):専門家への紹介と診断評価
国内の3区分では15点が分かれ目、WHO版では16点が分かれ目です。1点ずれているだけに見えますが、どちらも「8点以上で飲み方を見直し始める」という点では一致しています。カットオフ値の選び方そのものもPubMed: The AUDIT questionnaire: choosing a cut-off scoreで論じられてきました。自分の点数が14点か15点か16点かで一喜一憂するより、8点を超えたかどうかを最初の目安にするのが現実的だと私は考えています。
国内(久里浜)0-7点8-14点15点以上WHO版0-7点8-15点16-1920以上
図: AUDITの点数区分。国内の3区分とWHO版の4区分(目盛りは区分のイメージで、実際の点数幅の比例ではありません)
要点: 区分は資料で少し違いますが、8点が見直しの最初の目安という点は共通です。
点数を出したあと、今日からできること
0〜7点のとき
今の飲み方を続けて問題ないという見方ですが、これは「ゼロにしなくていい」という意味ではありません。純アルコール量の目安は、厚生労働省のガイドラインにも載っています。年に一度の健診の機会に、もう一度採点してみてください。
8〜14点のとき
この範囲が、いわゆる減酒の入り口です。私が実際にやったのは次の3つでした。
- 飲む量を、1日2杯までに決める。
- 飲まない日を、週3日つくる。
- 飲んだ量を、毎晩メモする。
数字で決めておくと、迷う場面が減ります。減酒の相談ができる医療機関もあるので、点数が気になる人は一度聞いてみるのもよいと思います。
15点以上のとき
国内の見方では、依存症の疑いが示される範囲です。自己判断で量を調整し続けるより、専門の医療機関や保健所の相談窓口を使うのが安全です。急にやめて体調を崩すこともあるので、ひとりで抱えないでください。
要点: 8点台は自分で動く段階、15点以上は専門家と一緒に動く段階と考えます。
私が採点してみて気づいたこと
以前の私は、健診でγ-GTPが基準値の2倍を超えて、医師から減酒の指導を受けました。当時の質問票に答えてみると、点数の大半は、質問1〜3の頻度と量で埋まっていました。逆に、質問4〜8のコントロールに関する項目は、ほとんど点が入りませんでした。
つまり私の場合は、「止められない」問題ではなく、「習慣として量が多い」問題だったのです。ここがわかると、やることがはっきりします。週3日の飲まない日と1日2杯までというルールは、まさに頻度と量の項目を下げるための工夫でした。AUDITは、点数の高さを見るためだけではなく、どの項目で点が入っているかを見るために使うと役立ちます。
よくある質問
AUDITは何点から飲みすぎなのですか?
国内の医療機関のページでは、8〜14点で飲酒問題の可能性、15点以上で依存症の疑いと案内されています。WHO版の日本語資料では8点からがリスクⅡ群です。
AUDITの結果だけで診断できますか?
AUDITはスクリーニングテストなので、診断そのものではありません。点数が高いときは、医療機関で確認してもらってください。
1年に何回くらい採点すればよいですか?
決まりはありませんが、飲み方を変えたあとに、数か月おきに採点し直すと変化が見えます。国内の信頼性の研究も報告されています。出典はPubMed: The alcohol use disorders identification test: reliability study of the Japanese versionです。
点数が低ければ、毎日飲んでも大丈夫ですか?
点数が低くても、毎日の量が多ければ体への負担は残ります。量と頻度は別に確認してください。
まずは今夜、10問を紙に書き出して、自分の点数がどのブロックに偏っているかを見てみてください。それが、次の一手を決める材料になります。
※本記事は一般情報であり医療的助言ではありません。

